先に言っておくよ
長いです、過去編です
sho視点
sho「俺は、、、トントンの意見に賛成やし、俺からもお願いしたい」
みんなが驚いたようにこちらを見てきた
sho「俺さ、昔親に捨てられたって知ってるやろ?」
sho「その時さ、なんとか残飯で過ごしてたけど、せっかく取ったご飯を取られそうになった時にゾムが助けてくれてん」
sho「あいつも辛かったはずなのにさ、だから、記憶が無くてもゾムはゾムやから」
sho「俺は、ゾムを殺したくない」
ゾムは、俺に色々なことを教えてくれた
戦い方、スラムでの過ごし方、他にもあった
そんなゾムと約束したんや
海賊になろうって
まぁ、その前にゾムが俺らから離れたんやけど
過去 sho視点
俺が捨てられたのは10歳頃
正直、絶望に近かった
それでも生きたくて、泥をもすする気持ちで醜く生きていた
いつも通り、残飯を漁ってたら
?「おい!ここは俺らのナワバリやぞ!」
そう言って、相手は殴ってきた
sho「い、痛い!」
?「だったら、それ置いてさっさとどっか行けや!」
これを置いていったら飢えて死んでしまう
sho「いやだ!」
?「生意気な!」
更に殴ろうと相手が振りかぶった
来るであろう痛みに目を瞑って耐えようとした時
?「なにしてんねん」
驚くほど冷たい声が聞こえた
恐る恐る目を開けると
そこには俺よりも小柄で、髪が長い少年
?「ぞ、ゾム、だってこいつが俺らのナワバリにいたから」
zm「でも、ここでは助け合わな生きてけへん、そいつだって、辛い思いをしてるはずや」
ゾムと呼ばれた少年は目に光が灯っていなくて
その瞳に吸い込まれそうだった
zm「お前、名前は?」
sho「シャオロン、、、」
zm「シャオロンか、良ければやけど仲間にならんか?」
sho「、、、捨てへん?」
zm「約束する」
sho「な、なる!」
zm「じゃ、おいで」
sho「うん!」
そこから、ゾムについて聞いた
ゾムという名前は自分でつけたらしい
未来を のぞむ からゾム
年齢さえも分からないらしいが、見た感じ俺よりも年下かもしれない
知識は、捨てられている本を呼んで、周りの人達の話し声を聞いて学んだらしい
独学でここまでするのだから、大したものだ
ここでは
仲間には優しく、敵には厳しく
が主なルールらしい
1人では無理でも、2人なら、2人でも無理なら3人で
というように、1人じゃなくて、皆で生きているらしい
ここのやり方が好きで、俺もいつの間にか染まっていた
ゾムは俺に戦い方も教えてくれた
戦争が起こっても自衛出来るように
俺は捨ててあったシャベルを使って戦うことにした
何故か手に馴染んだから
zm「なぁ!シャオロン!」
sho「なんや?ゾム」
ゾムもよく笑うようになって、年相応に見えてきた
目には眩しいくらいの光
zm「いつかさ、俺らで海賊になろうや!」
sho「海賊?」
zm「おん!悪い海賊をやっつけて、宝をさがすねん!」
sho「ええやん!なろうや!」
zm「うん!」
馬鹿げた約束だって、笑われるかもしれないけど
嬉しかった
ちゃんと、必要とされてるような気がして
貧しいながらも幸せだったんや
この国が戦争をするまでは
戦争が起きた
ここには軍人が来て、何人もの子供を攫っていく
俺たちは、お互いに助け合い逃げてきた
すると、全く影響を受けていなくて、見づらい洞穴があった
zm「お前らは、ここに隠れてろ」
sho「えっ、でもゾムは?」
zm「大丈夫や!俺がいちばん強いんやで?」
sho「せやけど、、、相手は大人だよ?」
zm「いいから、すぐ帰ってくる」
sho「約束、守ってね」
zm「、、、おん」
そこからゾムがここに帰ってくることは無かった
ほとんどの仲間が飢えていって
一部の仲間はゾムを探しに行った
気づいたら俺だけになっていて
寂しくて、俺も死んでしまおうかと考えていた時
?「こんな所で何をやってるんだ?」
グルッペンと出会った
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