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姉御は何かぼそっと呟いた。その瞬間、僕たちの周りの空気が波打った。
「なんですか?この虫は。。。」
「これは呪が具現化したものだ」
ハエのような虫がフィギュアの周りを数十匹飛び回っている。
「なんでこのフィギュアにこんな虫が。。」
「送り主の嫌がらせだろ」
姉御が言うには、この2人に対する嫌がらせか、姉御に対する嫉妬心でこのフィギアを呪物化して送ってきたといっている。
「一気に吹き飛ばしてもいいのだが、フィギュアに傷が付く」
4人がかりで20分虫との格闘の末、全て払う事に成功した。
「他の奴らもそうだけど、一般人が目立てる舞台が増えすぎだ」
いわゆる、芸能のように生まれながら生命力と守護霊に恵まれている人間はまだしも、この2人のような一般人が人の念を集めすぎると碌なことが起きないと言う。
ましては事故物件で生気を吸われ弱っていたら、こういった呪物は爆弾のような効果があるらしい。
「送り先か、アカウントはわかるか?」
「アカウトと荷物の送り状はあります。」
姉御はカフェのナプキンに何やらメッセージを書き込み、これをそいつに送れと2人に渡した。
「あのお祓いは。。。」
「今4人でやっただろ」
あのデコピンがお祓いだったとは誰もきずかなかった。。。
「それから、弟からいいものを用意させるから、1週間後にまたこい」
「かしこまりました」
「貢物は忘れるな、わかったか」
「。。。はぃ」
2人はカフェを後に帰っていった。
「姉御、なんで何かを要求するんですか?」
この前のお兄さんといい、お金や物は溢れているのに姉御は必ず何かを要求する。
「世の中はなぁ、ギブ&テイクなんだ、神社にお参りに行く時ネギは何をする?」
「何って、お賽銭くらいですかね」
「身銭をきるというのは、その習わしだ、願いことのために本来は自分の一部を差し出すのが本来の流れだ。小さい願いなら、髪や爪、大きな願いほど、目や耳、そして命までも差し出した。人柱や生贄も、神に願いを叶えてもらう代償だった。」
「ただほど人の心を腐らせる物はない。何かを得るために、努力してお金を貯め、買うから価値がでるし、心が満たされる。」
今回は、お金持ちの姉御の言葉には説得力がないような気がします。
🌟次回予告🌟弟さんが用意したものとはそして1週間後、彼らと再会する。
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