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雪兎side
その次の休みの日、気分をリフレッシュしようと思ってアウトレットモールへ。
可愛い服とか欲しいなぁって思いながら歩いていると、お洒落な古着屋さんが目に止まった。
『うわ、すごいお洒落、かわいい…』
古着を色々物色しているとふとどこかから視線を感じた。
末「…?、あ!!」
『えっ、末っ…やばっ…!?』
まさかの野生の末澤誠也に遭遇。(?)
なんとなく危険を感じて私はその店を出てそこからすぐ離れようとダッシュした。
末「あっ、ちょお待って!」
すると末澤さんも全力ダッシュで何故か追いかけてきた。
待って、末澤さんめちゃくちゃ脚速い…!?
末「っはあっ、なぁ、待ってって!」
数分の鬼ごっこの結果、あっさり捕まった。(
『なっ、何ですか、!多分人違いです!!』
末「嘘つけ、雪兎ちゃんやろ?てか最近正門と会ってないん?」
『っ、え、正門さん、?』
末「最近雪兎ちゃん居酒屋に全然来うへんって言って激落ち込みしてんねんけど、?」
『ぅ…そ、それは……』
末「俺今日その理由分かるまで雪兎ちゃん帰さんで?」
『!?わ、分かりましたから、!話します!』
末澤さんのやや強引な誘導(?)により全てを話すことに。
一般人とアイドルの距離を感じてしまったこと、本能的にもう会っちゃいけないって思ったことなど、それら全てを末澤さんに打ち明けた。
末「…まぁ、雪兎ちゃんが言っとうことも正しいとは思うけど…」
末「俺が前に言ったこと覚えとる?」
『前に言ったこと、?』
末「俺らはアイドルの前に1人の人間や、って」
『…はい、覚えてます、』
すると末澤さんは真剣な表情で話し始めた。
末「雪兎ちゃんが俺らのこと考えて距離取ろうとしてくれてんのは正直ありがたいと思ってるよ、普通のファンの子やったら俺らと繋がれるって分かったら簡単に近づいてくる奴もおるからな、」
『……』
末「でも雪兎ちゃんは違うやん、俺らの為を思ってもう会わへんって決めてたんやろ?」
『はい、』
末「雪兎ちゃんはそういう子やって分かってるから、俺らもどっかで気を許してるとこあるんかもって最近気づいてん。」
『…え、?』
末「あいつらほんまに最近口を開けば雪兎ちゃん雪兎ちゃんって、」
末「特に年下組やけどな、笑」
末「正門なんか雪兎ちゃんに会えへんって言って死ぬほど暗いねん、」
『…ほんとですか?』
末「俺嘘つく人間ちゃうって知っとるやろ、笑」
末「…やからさ、俺からのお願い、」
末「1回だけでもええから、正門に会ってあげてくれへん、?」
末澤さんから告げられたお願いに、どうしても断りきれず…
『…わ、分かりました、末澤さんが言うなら、』
末「ほんま?ありがとう、正門喜ぶわ、」
末「…そしたら俺に良い考えがあるんやけど、笑」
そう言いながら不敵な笑みを浮かべた末澤さん。
…え何なんか怖いんですけど…?!