テラーノベル
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数年後、世界はやっと落ち着きを取り戻し、蛇一族と人の不可侵条約が結ばれた。
そして、今では蛇一族と人間は仲良く暮らしていた。
「兄貴!早く早く!」
「待てって!弟!」
赤い髪をひとつに結んでいる青年は、短い髪の青い青年に連れられてとある教会まで走った。
「悪い!!遅れた!!兄貴がネクタイどっかやるから!!」
「悪かったって!」
と、すまないスクールに通っていた時より大分背が伸び、男性へと成長したレッドとブルー。いつもと違うのは、2人とも黒いスーツに身を包んでいた。
「お、やっと来たな?すまない先生待ってるぞ?」
「相変わらずだな、レッドは」
「ふふ、レッドらしいな!」
と、銀さんとバナナ、風夜はそう笑いこぼす。
「さっさと行きますよ」
と、仮面を外しているブラックはこぼす。
「そうだな!」
「はぁー!!!すぅまない先生の為に、俺がこの教会を作ったのだァ!!俺は金持ちだからな!!」
「はいはい。行きますよ、てか、教会作ったのは銀さんでしょう」
と、マネーの話をさっさと済ませ、皆すまない先生の元へと出向く。
「そういえば、赤ちゃんその姿どうしたんだ?」
風夜の疑問もそうだ。卒業式の時は赤ん坊の姿だったのに。すると、
「あぁ、私が作ったポーションで、私たちと同い年くらいの見た目に戻しました。クマの能力も残っておりますので、身長が高くなったくらい変わりはありません。」
「おう!たまにぶつけるけどな!」
と、赤ちゃんは笑いこぼす。
皆は久しぶりの再会に花を咲かせながら、すまない先生のいる部屋へと出向いた。
✵✵✵✵✵
すまない先生は、白いタキシード、白いシャツ、白いズボン、白い靴。全身純白だった。腕だけは片腕は黒いままだが。
「あ、みんな!」
そこには、すまない先生と、ライト、そしてXとへビルがいた。
「お久しぶりです。すまない先生、ライトさんそれと、X。来てたんですね」
「招待されたからな」
と、Xはブラックの言葉にそう返した。
「すまない先生!久しぶりだな!」
「うぇ!?ブラック!?それに赤ちゃん!?なんか2人とも変わったね!てか、みんな本当に久しぶり!!元気だった」
すまない先生は相変わらず笑顔でそう笑う。
「すまない先生、“結婚”おめでとうございます」
と、ブラックは挨拶をした。
そう、今日は英雄・すまない。そして、蛇一族・エウリとの結婚式だ。
「まさか、こんな日が来るなんてなぁ」
と、ライトはしみじみとか感傷にふけていた。
「うん、僕もまさか結婚するなんて思わなかったよ・・・しかも、初恋の人とね」
「しかし、貴様が結婚とは・・・幸せになれ、すまない」
「幸せにな!」
「おめでとう、すまない、幸せになれよ」
と、ライトとXは笑う。
「ありがとう、ライト、X、へビル、みんな」
✵✵✵✵✵
白い花に彩られたチャペル。その小さいがとても、綺麗な教会は銀さんの手作りだった。その教会にはすまない先生と、生徒たちとライトたちが集まっていた。
祭壇にはブラックが立っており、その前で待っていた。すると、
ドアが開く。
「・・・!」
コメント
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すまない先生ぇぇぇ…結婚!? おめでとうやん🎉 最初のレッドとブルーの会話で「マジでありそうな会話だなw」って思いながら読みよったwレッドなら本当にネクタイどっかやりそう! さあ次の話がワクワクだ!