テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
それから話し合いを重ね、青葉祭での出し物が決まって準備が始まる。やることは正直そこまで大それたものではない。結果的につつがなく、何事もないまま終了した。
それから大学は長期休みに入ることになる。この時期は最後の部活の試合とか、僕自身がそっちに向っていたこともあって研究室に行く回数も少し減ることに。
気が付くと秋がすぐそこまで来ている時期になっていた。
そんなある日、課題をやっていると伊佐木君が煙草を吸うために通り道にやってきた。
「・・・まっちゃんは院生行かないの?」
「いかないねぇ・・・。その予定はないかな」
現時点で僕の同期は3名、院に進学することにしているらしい。そもそも院を視野に入れて大学を選んだという人もいるみたいだし。
まあ、森田研だし院生にのこるっていう選択をする人が居るのは今の院生を見てればわかるけど、僕たちの代は少しそれまでとは違っていた。
それは森田先生が再来年、退官予定だということ。
これは僕が森田研に入って少しして教えて貰ったことでもある。先生は今年入ってくる12期生と共に大学を卒業することになる。ということは今、僕らが院生になったとしても森田研所属は1年間。その後は他の研究室に移動になる。
「・・・森田先生に教えて貰えなくなるけどいいの?」
僕はそう伊佐木君に聞いた。
「1年はね。それは仕方ないよ」
「そうか」
「ってことは、イガさんはどうするのかね」
「いや、イガさんはもう来年には千葉に行くらしいよ」
「あーなんかそんなこと言ってたな」
11期生という僕らが居る森田研はある意味そういうことが起きる節目みたいなものだったらしい。森田塾は12期もやるのだろうか?どうなのだろう。
別にこれをやらなくてもいいじゃないか、とも思う。別に卒業には関係ないのだから。
と僕はそう思っていた。
るるくらげ
315
#完結済み/分割投稿中
保谷東