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ウタのお姉ちゃん

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ウタのお姉ちゃん

3 - 新時代をつくる女

♥

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2022年10月16日

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ルフィside(アラバスタ編くらいの時系列)

「あ、そういえばルフィ」

『ん?なんだぁ?』

「このアラバスタに “幸運の演奏者” が来てるんだって」

『幸運の演奏者ぁ?』

「えぇ。その演奏を聞いた者には幸運が訪れるんだとか」

『すっげぇなー!!』


オト以外にも演奏が得意な奴がいるんだなぁ!まぁ1番はオトがだろうけどよ!!会いてぇな。オト!あいつはいつか俺の音楽家にするんだ!!


「‎ “•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪𐄇𖡛」

「ルフィ!演奏聞こえない!?」

『おっ!まじかぁ!?どこだどこだぁー!!』

「こっち!!」

『あ、おいっナミー!』


__ワイワイガヤガヤ

「すごい賑わってるわね〜」

『すっげぇいい曲だな!!』

「どんな顔してるのかしら」(´。✪ω✪。 ` )

「わぁっ!綺麗な人…ね、ルフィ……え?」

『….オ…ト?』

シーンと演奏が終わる

『オト!お前オトだろ?』

「……ルフィ?」

『ひっさしぶりだなぁ!!オト!!』

「うん、久しぶりだね。だけどボク、オトじゃないよ。トールっていうんだ!」

『トールゥ?誰だそいつ』

「あははっ、ボクの名前だよ!トール。それがボクの名前」

『オトだろ?』

「………違う。オトは死んだ」

『は…?』


何言ってんだ?オト。お前がオトだろ?オトは死んだって…..生きてるじゃねぇか俺の目の前で。トールって誰だよ。俺はそんな奴知らねぇ。


「一体どうしたのよルフィ?」

「みなさーん!みなさんは良い人なので今日中に良い事が起こりますよ」

「「「 やったぁ!/ウォォォ!!/ふぅぅぅ!! 」」」

「ルフィ、来て」ボソッ

『おう!』


トールside

「おい!どういうことだよ!!」

『どうもなにも…オトは死んだ』

「オトはお前だろ!?」

「いいや。オトは赤髪海賊団音楽家ウタの姉。トールは最高の演奏者。違うよ」

『はぁ??俺わかんねぇよ。』

「ちょ、ちょっと待って?」

『どうしたの?オレンジ髪のお姉さん』

「えっと…?オトが本名でトールが偽名なわけ?」

『いいや?ボクはトール!』

「オト!嘘ばっか言ってんじゃねぇ!」

『嘘じゃない!!!

赤髪海賊団音楽家ウタの姉っていう目障りな感情は捨てた!!つまりオトは死んだのよ!!』

「オト!!」

『なに!?ボクはトールだ!!』

「っ、じゃあトール!お前はもう心に嘘ばっかつくな!!」

『….ついてなんか……..、』


うるさい。うるさいうるさいうるさい…。何も知らないくせに。オトがなんで死んだか知らないくせに。なんで、なんでなんで….ルフィがここに居るの…。傷つけたくない、のに


「お前の本心を教えろ!」

『ボクは….

………..オトは死んだよ。それは本当。』

「っ、そうか….」

『ボクはトール。世界にボクの音を轟かせるのが夢なんだ!』

「おまえ、俺の船にのれ!」

『乗らない。ボクはみんなの演奏者だからね』

「のーれーよー!」

『しつこい男はモテないぞ~!』

「ちぇーっ…」

『ねぇ、ルフィ。ボクの音。綺麗だった…?』

「勿論だ!!昔から変わんねぇ!」

『ボクの演奏、感動した…?』

「当たり前だ!」

『ボク、最高の演奏者かな』

「世界一の演奏者だ!」

『ふふ。…ありがとうルフィ』

「なぁー、本当に乗らねぇのか?」

『うん、乗らないよ。ばいばいルフィ』

「次会ったら乗れよー!」

『…つぎ…..うん、考えとくよ』


もう、次はないかな….。ボクは世界を巡ってボクの音をみんなに聞かせないと。そうしたらボクの夢は実現する!みんなが幸せになる新時代をつくる!


「あらトールちゃん!うちの村に来てくれたのね嬉しいわ」

『はい!ボクは世界中のみんなにボクの音を聞いてもらい幸せにするんです!』

「いい夢を持ってるわね〜」

『へへ…』

「あ、そういえばつい最近、あなたに似た子が来てくれたのよ」

「歌姫になるのが夢なんですこと。可愛いわね〜!」


ボクに似てて、歌姫になるのが夢…..ウタ?そっか、ウタが元気そうで良かった。ウタなら世界一愛される歌姫になれるよ。ボクが保証する。ウタならなれる。ウタも必ずボクの新時代で幸せにしてあげる!




時は経ちシャボンディ諸島

『シャッキー、久しぶり』

「あらトールちゃん、久しぶりね」

『レイリーさんは居ないんですか?』

「どこかほっつき歩いてるんじゃないかしら?」

『ざんねん…』

「どうして探しているの?」

『レイリーさんってば、今度来たら演奏聞いてくれるって言ったのに…』

「ふふ、そのうち来るわよ」


『え?麦わらのルフィが天竜人を殴った?ふふ、あははっww』

『あっはははwwwよくやるじゃん!』

「…….昔に比べてよく笑うようになったのね」

『…うん。今嬉しいからね』

「そう、良かったわ。」

『天竜人…ねぇ。あんなやつらボクの新時代には…いらない』


天竜人は新時代に不要な存在。ボクが世界を旅している間、あいつらが民間人にしたことをボクは忘れない。あいつらは権力を私利私欲のために使ってる。それに奴隷だって?みんな同じ人間のはずなのに。あんな行為許されていいはずがない。天竜人は悪だ。悪を倒すのはボクの役目。でも、それは今じゃない。ボクが新時代を築くとき壊してあげる。下克上だ。ボクたちは忠犬じゃないんでね。


『あっ、レイリーさん!』

「やぁ、久しいね。オ…」

『トールです』

「…..久しぶりだなトール」

『レイリーさん!今回こそボクの演奏聞いてくれますよね!』

「君は…後悔しないかい?」

『こうかい…?なぜする必要が….』

「いいや…なんでもないさ聞かせてくれるかい?」

『勿論ですよ!!』

__“•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪𐄇𖡛

『どうでした!上手かったですか?』

「あぁ、とっても上手だったさ」

「相変わらず上手いわねトールちゃん」

『やったぁ』( *¯ ꒳¯*)フフン

「…..君は今がとても幸せかね」

『…?はいっ!とっても幸せですよ』

「そうかい。赤髪海賊団のみなには聞かせないのか?」

『赤髪海賊団….』

「そうさ。みなに聞かせるんだろう?」

『…そうですね! “トール” として演奏を聞いてもらおうと思います!機会があれば….』

『それではボク行きますね!演奏聞いてくれてありがとう!大好きだよレイリーさんシャッキーさん!』

「えぇ。」

「またな」


赤髪海賊団….。そっか赤髪海賊団のみんなにもボクの演奏を聞いてもらわないといけないのか。そりゃそうだよね!最高の演奏者だからみんなに音を届け幸せにしないとね!もし会ったら、聞かせてあげる!





【火拳のエース!公開処刑】

『火拳のエース…確かルフィのお兄さんだったよね』

『たった2人の兄弟か…』

__オト!

__オト大好き!!

__オト!ずっと一緒に居てね!

『駄目、ルフィは駄目だよ….』


ルフィには絶対、兄弟と離れ離れになる思いはさせない!!あんな思いをするのはボクだけでいいんだ!ルフィには幸せに笑っていて欲しい!悲しい顔はさせないよ。待ってて。ボクが助けてあげる。でも、どうしよう。ここからじゃ公開処刑に間に合わない。遠すぎる….。ルフィのお兄さんを救えない…っ!


「僕ガ助ケテアゲヨゥカ¿」

『ムジカ…助けてくれるの?』

「ィイヨ。君ハ僕ヲ助ケテクレタヵラ」

『ありがとう。じゃあお願い…』

「アノ音ヲ出シテ」

__🎼𝒰.•*.•*¨*•.¸¸🎶




マリンフォードにて

「エースー!!!」

「来るな!ルフィー!!!!」

「ーーーーー」

「ーーーー」

「っ!俺はァ!!弟だァァァ!!!!」


家族愛…。エースはルフィを思い、ルフィもエースを思う。とっても素晴らしい光景だよ。それを崩そうとする者は悪だ…!大丈夫。ボクが助けてあげる。エースを救えれば海賊の勝利!ここからボクの出番さ!!


『ムジカ…あの白い服を着た人を攻撃して。お願い出来る?』

「分カッタ。アイツラダネ僕ニ任セテ」

とぷん…


「な、なっなんだ!?あの黒いモヤは!?」

「うっうわァァァ!離せ!!」

「「「うぁぁああぁ!!」」」

「…?アイツァ、赤髪んところの…」

「アホンダラァ!来ちまったのか!!」

「オヤジ!?あいつ誰だ!?」

「赤髪んところの親孝行できねェアホ娘だァ」

『….ちょっと、聞き捨てならないよ白ひげのおじさん』

『赤髪が娘孝行出来てないの!』

「親の気持ちにも気づけねぇアホンダラァ!」

『….っ!勝手に思っといて!』


『ボクがあの兄弟を助けるんだ!』

__🎼.•*¨*•.¸¸⚡︎

__‎‎𖡛 “•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪𐄇

__🎼𝒰.•*

『げほっ…ボクには人を不幸にする音はッ、似合わないみたいだねっ….げほっげほ』

「ダィジョウブ¿」

『うん。大丈夫だよ。敵に攻撃することを考えて』


「ーーーー」

「ーーーーーーー」

「敗北者?取り消せよ今の言葉…!!」

「のるな!!エース戻れ!!!」

「オヤジは俺たちに生き場所をくれたんだ!!」

「お前にオヤジの偉大さの何が分かる!?」

「人間は正しくなけりゃあ生きる価値なし!」

「お前ら海賊に生きる場所はいらん!!!」

「白ひげは敗北者として死ぬ!ゴミ山の大将にゃあ誂え向きじゃろうが!」

「白ひげはこの時代を作った大海賊だ!!」


あんのバカ兄貴!?あんな見え見えの挑発にのるな!!ルフィが…弟が大切じゃないの!?今は、逃げることを第1に….!!


「ーーー」

「よう見ちょれ」

「おい待て….!!ルフィ!!!」

『待って、ルフィ…!!』


「エー…ス?」

あ…あぁ。守れなかった…!!この世でたった2人の兄弟だったのに!!家族愛の溢れる愛しい兄弟だったのに!!赤犬…許さないよ。君のこと。守れなかったボクも。ボクの新時代に赤犬、あなたはいらない。


「ごめんなぁ….ルフィ…ちゃんと助けられて貰えなくてよ…!すまなかった!!」

「何いってんだ!バカなこというな!!誰か手当してくれ…!!エースを助けてくれ!」

「無駄だ!….ハァ……自分の命の終わりくらい分かる…..!内臓焼かれたんだ….ゼェ…

もう持たねぇ……!だから…聞けよルフィ…」


駄目。言わないで…それ以上最期の言葉を残さないで….。それはルフィの呪いになる…!!ごめん。ごめんねルフィ!!守るって誓ったのに…!!守れなかった。この場に居たのに他のことに気を取られ気づけなかった。ごめん…ルフィ。苦しいよね、悲しいよね。目の前で兄弟が自分を庇って死ぬ…そんな光景を見たら精神が壊れてしまう…!!ボクは何もしてあげられない…ごめんね。ルフィ………


「愛してくれて…ありがとう!!!」

ジュワッ(ビブルカードの焼ける音)

「エー….ス…」


ビブルカードが…。ルフィ…ルフィが心配だよ。大丈夫?いや大丈夫じゃないよね…。目の前で……いや、そんなこと考えてる暇じゃない。少しでも足止めしないと。少しでも多くの命を助けないと…。もう少ししたら新時代だから…!!


『ここから先は行かせられないよ。赤犬』

「どかんかァ…」

『ボクを殺す?駄目だよ殺しちゃ。ボク、民間人に英雄って呼ばれてるんだ』

『そのボクを殺すことは海軍にとって不利になる。いいの?』

「正しくなぁもんは生きる価値なしなんじゃあ!!」

『そっか。やっぱり君はいらない』

『最大級の不幸の音を奏でてあげる….』

__⋆͛‪‪⋆͛𝒰.•*.•*¨*•.¸¸⚡︎

__☈‎ “•*¨*•.¸¸•*¨*•.¸¸𐄇⚡︎


「ぐッ…..」

『もっと、もっと苦しい痛みを…ルフィはこんなもんじゃない』

「僕ガヤッテアゲルョ」

『ありがとう。ムジカ、最大級の痛みをあげて』

「大将赤犬が膝を…!?」

「おのれぇわしに何した…..!」

『今までボクが集めた “人のケガレ” をあんたにあげた。精々そこで苦しんどいて』




「ーーーーー」

「ワンピースは実在する!!!!!」

『白ひげのおじさん….!!』

「おんどれは1番に殺す….!!!」

『っ!?もう動いて…あ”っ…!?』

『ムジカ!!』

「ハァイ。僕ガ相手スルネ」

「おのれぇ….!!」

『ありがとう…!!』



「もうやめましょうよぉ!!!!命がも”ったいだい!!!!」

「…よくやった!若い海兵….お前が命を懸けて生み出した “勇気ある数秒” は良くか悪くか」

「たった今、世界の運命を大きく変えた….!!」

「「「あ…赤髪海賊団!?!?」」」

『シャン….クス…..』




🎼.•*¨*•.¸¸🎶🎼.•*¨*•.¸¸🎶




あとがき

✧トール✧

ルフィに兄弟と離れ離れになる痛みを味わわせないためにムジカに頼みマリンフォードに来た。だけど間に合わなくてこっちも精神ボロボロ。身体もボロボロ。全部ボロボロなのに最後シャンクスが来て、更に精神ズタボロ。


✧ウタ✧

今回は出なかったウタちゃん。原作とは違い今も赤髪海賊団の船に乗って音楽家をしている。もちろん赤髪海賊団と共にマリンフォードに来てる。


✧シャンクス✧

出番なかったシャンクス。原作通り戦争を止めに来た。


✧赤髪海賊団✧

出番なかったみんな。


✧トットムジカ✧

トットムジカことムジカ。オトに助けてもらい恩を返すために手伝った。

僕ハ御主人ニ仕エルヨ!!



ここまで見てくださってありがとうございます!

次回をお楽しみに!!

ウタのお姉ちゃん

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