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#さんちゃんく!
翠月 華座
810
うえ
_________
9話 失わない方法
s「あ、飾子。」
k「待たせた?」
s「大丈夫だよ。」
夜、革靴の音が小さく聞こえる。
父親から借りた黒色のオープンカーに乗せて予約したレストランまで走らせる。
ライトが当たる高速道路で二人のんびり話していた。
___
レストランに着き、車から降りる。
s「やっぱり、飾子が予約するレストランは高そうだと思ったよ。」
k「そう?」
少し上を見上げるぐらいには高いレストランで、レッドカーペットの道もひかれていた。
k「入ろうか。」
s「うん。」
レストランに入ると席を案内される、席は夜の空に浮かぶ星々が綺麗に観れる窓側の席だった。
そして店員に愁翔にバレずに108本の薔薇の花束を渡される。
二人でご飯を食べて少し話した。_自然に。
s「…というか、何でレストラン予約したの?」
k「愁翔とこういう所行きたかったんだ。後…」
後ろから花束を取り出し愁翔の席で立ち止まる。
k「愁翔」
s「え…」
花束を渡し、膝をついて赤い箱を開ける。
k「俺と結婚してください。」
愁翔は指輪を取りはめる。
そして彼は指輪にキスを落とす。
s「俺で、良ければ。」
k「…!」
周りから拍手が聞こえる。
暗めの落ち着いた雰囲気の中に2人にスポットライトが当たっていた。
___
あれから数日、一緒の家に住むことになり二人で暮らしていた。
勿論、愁翔には無理はさせない生活をさせていた。
経済面を主にカバーして、愁翔の活動も少し助けていた。
それだけで済んでいたはずなのに。
狂ってしまったのはいつからだろうか_
___
夏の終わり頃だったと思う。
アイドルなどSNSで活動している人はアンチが付き物だ。
でもそのアンチのせいで愁翔は苦しんでいた。
s「…」
暗い部屋で独りで泣いていたね。
白いシルクのベッドの上で目元を腫れさせて泣いていた。
k「愁翔。」
s「飾子…、飾子。」
俺の名前を連呼して俺の服を掴んで離さなかった。
そして片方の手で愁翔は震えた手で俺の頬に触れて
s「飾子は失いたくないよ。」
k「…俺が、護るよ。」
俺自身もどんな顔をしていたのか分からなかった。
___
だから、まずは自由を与えた。_俺なりの
加速していくアンチの攻撃はきついでしょ?と俺は活動休止にさせた。愁翔は承諾した。
そしてアンチが外にいるから外出を控えさせるようにした。次第に出さないようにする。
ネットとも遮断させた。
ここの家での自由でしかなかった。
流石に愁翔も家から出てないことを不思議に思っていたらしい。
そのせいか、彼は外に出かけたがるようになった。
もう、仕方がない。
_俺は最終手段に出た。
_________
次で第一楽章終了しますね。
北海道ってまだいんくローソングッズ売られてませんよね、明日ですかね…?
さよパニ
コメント
8件
やっぱりやばいです!!! 好きすぎます!!!! 指輪を手に取ってキスするってほんとに好きすぎます!!! ですね!明日です! 私も北海道民なので、めっちゃ楽しみです!!
p②(パニ)☁️💫さん、こんにちは。寺島あおいです。 第9話、読み終えました。冒頭のプロポーズ、あの星空の見える窓辺と108本の薔薇、そして愁翔くんが「俺で、良ければ」と応える一連の流れが、すごく美しくて…思わず息を止めて読んでしまいました。でも、その幸せな時間が一転して、後半の閉塞感と不安に変わる展開が切なくて。飾子さんの「俺が、護るよ」という言葉が、優しさとも支配とも取れる絶妙なラインで、心がざわつきました。次が第一楽章終了とのこと、どういう結末を迎えるのか、すごく気になります…!