『じゃねっ!美羽』
「ん、ばいばーい」
いつも賑やかな街なのに、今日は何だかしんとし、寂しい雰囲気だった
『こんな、冷たかったんだ 』
寒くて身体がぶるぶふと震える
『ッはやく帰ろう』
私の足は家に向かって早歩きになった
ガチャッガチャッ
『おかあさぁーん!ただいまぁ~!』
返事は無い
『居ないの〜?入るよ~?』
『ん゛んっ!?!?』
その時に臭ってきたのは、肉じゃがのホクホクとした匂いでも、カレーのスパイスの効いた匂いでも無かった
何ッ!?この臭い!?
『げほっ!けほっ!』
あまりの臭いに喉が噎せ返る
ハンカチを鼻に当てながら中に入る
中にいたのは血まみれで、所々腐り始めている
『ーーッ!?』
実の母だった
『お母さんッ!!!!』
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