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そんな訳で最後に風呂に入って。
着替えを済ませ、やっと人心地ついたところで先生が帰ってきた。
「待っていて下さいね。ささっと作りますから」
出来合いの物では無く、何か作る料理を買ってきたらしい。
しばらくして。
「出来ましたよ」
で、皆で集まる。
メインの昼食はうどんだった。
レタスやトマト、キュウリ等と一緒に、ごまドレッシングで食べるサラダうどん。
ただ野菜だけで無く、色々なおかずを乗せて食べられるように出来ている。
サラダチキンとか、出汁で煮て冷ました油揚とか。
更に、ドレッシングだけで無く、冷たい出汁汁も用意。
「さあ、いただきましょうか」
という事で、それぞれ独自にトッピングしていただく。
「そうなのですよ、これが食べたかったのですよ」
未亜さんは真っ先に油揚をキープしてご満悦。
まあ、あれはどう見ても未亜さん用だなと、誰もが思っていたのだけれど。
そして先生は単なる出汁汁うどんを作って。
「これこれ、この出汁とうどんをあわせたかったんですよ」
とやっている。
「うどんだけなら小麦粉と塩で何とかなったんじゃ無いですか」
「魚出汁とあわせる昆布が欲しかったんですよ。干し椎茸も。やっとちゃんとしたあわせ出汁になりました。時間が足りなくて、昆布と干し椎茸の出汁が完全では無いですけれど」
「先生、出来たら出汁のお裾分けが欲しいのです。このお揚げの出汁が非常にいい感じなのです。肉だとこんなにきれいには出せないのです」
「いいですよ。どうせこれから作りますし」
そんな会話をBGMに、飢えていた生野菜を大量にいただいて。
「夏休み、この後は皆さんどうされるのですか」
「私は一度帰国だな。今の国籍は日本だから出国か」
「インドへ」
「ああ、実家にさ」
なるほど。
「私と未亜は里帰りですね。お盆の行事もありますし」
「面倒だけれど仕方ないのですよ」
美洋さんと未亜さんは関西方面の実家へ。
「僕はちょっとだけ実家かな。すぐ戻ると思うけれど」
何せ実家に帰ってもやることはあまり無い。
小学校時代の友人とも、特に連絡取る気は無いし。
「私はとりあえず居残りですね」
彩香さんは居残りだそうだ。
なら僕も、出来るだけ早く寮に戻ることにしよう。
実家でうだうだやっているよりは、その方がいい。