テラーノベル
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コメント
2件
うゎぁぁ😭めっちゃ好きです‼️良ければ放送後のさのじんの反応を続き見たいです!!
ーーーとある楽屋ーーー
『※二人には偽の雑誌撮影のため楽屋で待機してもらっています』
テロップの表示とともに、楽屋の映像が映し出される。
ソファには勇斗が座り台本を眺めており、少し離れた椅子で仁人がスマホを触っている。二人の間に会話はない。
「ちょっ、大丈夫?この静止画みたいな映像ずっと続いたらしんどいな?」
「佐野さん集中してるし、吉田さんも多分スケジュールとか確認してるし…俺そのうち寝てしまうかもしれん…」
「これはこれで熟年夫婦感は出てるけどね…」
三人の感想をよそにしばらく動きのない映像が続いたが、
ふと仁人がスマホを机に置き勇斗の隣へ腰掛ける。
「はやとぉ…台本読むの終わりそう?」
「ん?もうちょっとだから待ってて。」
ワイプの三人が一気に目を見開いた。
「待って待って待って!仁ちゃんなにその声?!あっっっま!!」
「舜ちゃん落ち着いて。勇ちゃんの目の方がやばい。」
「佐野さん今待っててって言いながら吉田さんの頭ポンポンした…?」
阿鼻叫喚な三人を画面の二人は待ってはくれない。
待っててと言われた仁人は、勇斗の肩にもたれかかり、大人しく目を閉じている。
「じーんと。終わったよ。お待たせ。」
台本を横に置いた勇斗は、仁人に向けて両手を広げる。
おいでのポーズに導かれるように、膝の上に跨るようにして座った仁人はそのまま勇斗の背中に腕を回した。
「え、え、何が起こってんの…???」
「こっわ。え?は?」
「これ大丈夫??スタッフさーん!」
太智が思わずスタッフに確認をとるも、グッドサインで返されてしまった。撮高には勝てない。神回間違いなしの展開に、誰も止めるものはいないのだ。
「どうしたの?仁ちゃん。今日は甘えたい気分?」
「うん、ちょっと、疲れてる…かも」
「そっか。昨日もラジオだったもんね。俺に何かしてほしい?」
仁人の頭を撫でながら子供をあやすように問いかける。
「……勇ちゃんってやっぱり恋人甘やかすの上手なんだね…」
「そっかあ…ほんとに付き合ってたんやな…知らんかったわ…」
「待って!二人とも考えること放棄せんといて!遠い目で見ないで!」
メンバー同士のイチャイチャをこれでもかと見せられて、誰が正気でいられるだろうか。
両親のキスシーンを見てしまった並に気まずいが、最初からあまり興味のなかった太智がなんとか画面を注視する。
「もっとぎゅってして。最近勇斗足りてない。」
「ん、了解。」
勇斗の胸にぴったりと顔をくっつけて息を吸い込んでいる様子の仁人。画面では表情まで見えないが、絵面がだいぶ怪しいことになっている。
「何、匂い嗅いでんの?今日何もつけてないんだけど。」
「勇斗の匂い、一番落ち着く…」
「……そんな可愛いこと言わないで。」
仁人を抱きしめながら撫でていた手を止め、仁人の身体を少し起こし首元へ顔を埋める勇斗。
「仁人も良い匂いするよ?」
「やっ、ちょっと、さっき移動で汗かいたから…!」
「そうなの?別に気にならないけど。」
勇斗から離れようと身じろぎするが、ガッチリ抱きしめられていては、仁人の力で敵うはずがない。
首から耳にかけてはもう真っ赤に染まっている。
「はぁ……かわい。お前なんでそんな可愛いの。」
「…ッ、かわいく、ない…」
少し呆れたような、どろどろに溶けてしまいそうな、勇斗の表情。恋愛ドラマで女優に向けるものとも違う、メンバーにさえ普段見せることのない甘ったるい視線は全て仁人に注がれている。
「仁人…ちゃんと俺のこと見て。」
「はや、えっ、まってここ楽屋……ッッ
トントントン!「佐野さん、吉田さん!入りますよ!」
突然鳴ったノック音。
弾かれるようにソファから飛び降りた仁人が上擦った声で答える。
「はぃぃいい!どうぞ!!!」
「すみません、事情があって今日の撮影リスケになってしまって…」
申し訳なさそうに謝罪するスタッフの話を聞く、真っ赤な顔の仁人を最後に画面はスタジオに切り替わった。
「…………あのー、間に合って、よかった、ね??」
「いっそいでスタッフさん行かせてよかったわ…」
「太ちゃん、ファインプレーすぎるよ…俺途中から見ないようにしてたもん…」
想像していなかった生々しいイチャイチャを見せつけられ、弟達の顔には三者三様の疲労と困惑が見える。
「これ、どこまで使える?もしかしてお蔵入り?」
「いや、それも心配だけど俺らこれからどういう顔で二人のこと見ればいいん?」
「さのじん結婚がネタじゃなくなるかー…」
番組はほぼノーカットで放送され、爆裂な視聴率を叩き出したことは言うまでもない。