第二関門のTNT runは全員が難なくクリアした。ご丁寧に人数分以上の列があったので全員が通る事ができたのだ。
「ふぅ……足止めするつもりなら列を減らしてどうしても通れないような設計にするのが当たり前でしょうに」
どう考えても怖すぎるブラックの言葉に赤ちゃんとブルーは
((いや殺意たっか!))
と心の中で突っ込んだ。
「あちゃー……やっぱそうなるか……まさかブラックイーグル出して来るとは思わなかったけどさ……全くブラックはいつまでも飽きさせないね。さてと次のトラップは……」
トアールは頭を抑えたもののすぐに切り替えたのか監視映像を切り替える。
「ふふ……ふふふ……」
トアールは嬉しそうに笑う。そこには
____夥しい量のゾンビとスケルトンが
ひしめいていた____
「次行きましょう」
ブラックが次の扉に手を掛ける。
「待て」
しかしレッドがストップを掛ける。
「何か聞こえないか?」
ブラックはそれを聞いて扉に耳を当てる。
『ヴヴヴゥ”……』
ピュッ
バッと扉から耳を離す。
「ゾンビの唸り声とスケルトンの放つ弓の音が聞こえます」
ブラックは電磁砲を盾に変形させ扉に手を掛ける。
「みなさんも防御の準備を整えておいてください。では行きましょう」
そう言い一気に開け放つ。
「っ!?」
「いやいや!多すぎるだろ!どうすんだよ!」
「くっ……ある意味毒矢トラップよりタチが悪いぞ」
その時ブルーの目が奥のゾンビスポナーとスケルトンスポナーを見つけた。
「奥にスポナーがある!それを壊せば後は狩るだけだ!」
「ですが!この量、どうやって掻い潜るというのですか!?」
(問題はそこだよな……)
ブルーが顔を顰めたその時、視界の端に何かが映った。
(あれは……)
元は電灯を乗せておくためだったのであろう出っ張りが少し高い位置にある。
(あそこからなら十分に射角が取れる……なら)
ブルーは弓を取り出して後退する。そして後ろに居たバナナに
「バナナ!俺を思いっ切り上に投げてくれ!」
と言った。バナナは数瞬躊躇ったようだがブルーの真剣な瞳に押されて、微かに頷いてブルーを思いっ切り上に投げた。ブルーは空中で回転し、狙った出っ張りの上に着地した。
(よしっ!)
ブルーはそこからスポナーを狙う。キリキリと弓を引き絞り指をスッと離す。
ビュッ!
矢は吸い込まれるようにスポナーに向かって進み、ゾンビスポナーを破壊した。それを確認しないまま今度はスケルトンスポナーの方に狙いを定め矢を放つ。今度も狙い違わず矢は一直線にスケルトンスポナーに向かって突き進み、見事に破壊した。
「よし!スポナーは破壊した!後は狩り尽くして進もうぜ!」
ブルーのその言葉に全員頷き、攻撃重視の体制に切り替えた。
コメント
2件
どうなるんだろ!?楽しみ!
ぬわぁぁぁ!ブルーかっこいい!