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神の光の柱

13 - 第13話この性格のせいで、 色々と損をしているように思

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2022年10月13日

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自身について言えば、 あまり褒められた性質ではないようだ。

この性格のせいで、 色々と損をしているように思う。

しかし、それでも自分のスタイルを変える気はない。

私が望むのはただひとつだけなのだから。

自分が正しいと思ったことを貫く。

ただそれだけだ。

私は私なりのやり方で生きるだけだ。

だからといって、 他人の生き方を否定してまわっているわけではない。

むしろ私は他人を尊重するタイプだと思う。

私は私らしく生きているだけで、とても幸せなの。

だって、毎日ちゃんとお祈りをしていれば、きっと神様が助けてくれるもの! どんな時もお日様みたいにニコニコしてれば、みんな幸せになれるわ! だから私はいつも笑ってるのよ。

楽しい時は思いっきり笑うし、悲しいときは涙が出るまで泣くけどね。

今日みたいなお天気だと、本当に気持ちよくて嬉しくなっちゃう。

太陽さんも一緒に遊んでくれてるみたいだし! それにしても今日は何時になく調子が良いわね。さっきから良いことばかり続いてるわ。

ああもう幸せすぎてどうにかなりそうなくらいよ!! ああっ、こんなに素敵なことが続くなんて、きっと明日も明後日もずっとこのままよね!? ああ……やっぱり私には太陽の神様がついているのかもしれないわ。だって今日のお昼休みだってあんなことがあったんですもの。

「ねえ、ちょっと聞いてくれる?」

いつもどおり友達とお弁当を食べていた時だったかしら。突然クラスの女子の一人が言い出したの。

「あたしこの間見たんだけどさ、ほら、あのお化け屋敷みたいなところ……」

「ああ!あれね!なんか怖いよね!」

「うん、怖かったぁ~」

「あそこに入った人って必ず死ぬらしいよぉ?」

「えぇ!?ほんとうにぃ?」

「だってあそこの中の写真撮った人がいてさぁ」

「うわぁ~こわいねぇ」

「ねー、だからもう誰も入らないんだよ」

「入った人はみんな死んじゃったってことかな?」

「かもしんないねぇ」

「へぇ~そうなんだぁ」

「ねえねえ知ってるぅ?あそこのお店って幽霊が出るから『ゴーストハウス』っていう名前になったんだって」

「そうなの!?知らなかったぁ」

「あたしも最近知ったばっかだからさ~♪」

「うわーん! どうしてわたしだけこんな目に遭うんですかぁ!」

「…………お嬢様は?」

「あれ? いないよ?」

「えっ!?」

「どこ行ったんだろうね……」

「もしかして、またひとりで出かけちゃったんじゃあ……」

「ううん。そんなことなかったと思うけどなあ」

「じゃあ、どこに行っちゃたんでしょう……?」

「さっきまでここにいたはずなのにねえ……」

「あの子も気ままよねえ……」

「ちょっと探してこようかな。もうすぐ帰ってくるかもしれないし」

「あっ、はい! えっとですね、それは……」

「ちょっと待ったぁー!」

「!?」

「こら、そこの男どもぉ! さっきから何をコソコソしてんのよ?」

「い、いえ別にコソコソなんてしてませんけど……」

「ウソおっしゃい! あんたらの顔つきを見てればわかるわ。さてはこの子を狙ってるんでしょ?」

「狙うとかそういうことじゃなくて……」

「はいはい、言い訳なんか聞きたくないね。もう遅いよ、全部終わったことさ。それにあんたが何を言ったところで、結局それは単なる言い逃れにしか聞こえないしねぇ。だから、あたしゃそういうのが一番嫌いだし許せないんだよ! だいたいねぇ……」

「……」

「あーうるさいなぁ、黙っててくれないかい?」

「……」

「ったく、いちいちしつこいねえ!」

「……」

「ああわかったから! ちょっと待っとくれってば!!」

「……」

「ええい、わあったよ!! わかりましたよ!! こっちだって好きでこんなことやってんじゃないんですよ! はいはい、やりゃあいいんでしょう!? ちくしょうめ!」

「……」

「あぁ、なんということでしょう! この世の終わりよ!」

「それは大変ですね」

「あら、アナタはどうしてここに?」

「いえ、少しばかり用がありまして……」

「ふぅん……

まあいいわ。

それよりも大変なのよ。

お父様ったら、また新しい女の子を連れてきて……

もう、これで三人目なのよ!? しかもみんな違うタイプで……

今度はどんな子が来るのかしら……

ねぇ、あの子はどうだったかしら? ほら、この間まで一緒に住んでいたっていう……

そういえば最近、顔を見ていないわね」

「えぇ、彼女のことですか」

「そうよ。

とても可愛らしい子でね。

それに、とても聞き分けの良い娘さんで、 本当に助かったのよね~」

「彼女はどうなったんですか?」

「さぁ、知らないわ。

いつの間にかいなくなっていたから」

「そうなんですか」

「それより聞いてちょうだい。

お母さまったら、ひどいのよ。

わたしのことを疑っているみたいで……

ちょっと目を離すとすぐコレだからって……

こんなにも可愛い

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