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修学旅行の日。

僕達は新幹線に乗っていた。

るいの「わぁ…!見て!富士山だよ!病くん!!」

病「ほんとだ…綺麗な景色だね」

るいの「うん!」

病(るいのさん可愛い…)

座席の位置は教師席の近く。

クラスメイトと接触する可能性は低いだろう。

るいの(まぁ、またあいつらが突っかかってきても僕が守るけど。)

病「……」

「るいのさん、今日朝早かったから、僕眠くなってきちゃった…」

るいの「え?」

病くんの方を見ようとした瞬間肩に感触が。

そう、病くんが僕の肩に寄りかかったのだ。

るいの「?!?!?」

るいの(待って!病くんの距離が近い!推しが!推しが僕の肩で寝てる!!待って尊い!)

心の中でそんなことを叫びながら病くんの顔を眺める。

るいの(やばい可愛い、守らなきゃ、この可愛さは…)

(あれ?でもなんかこの状況って…)

るいの「恋人みたい…?」

るいの(いや、僕にとって病くんは推しだし、恋人みたいなんてそんなおこがましいこと…)

でも、思ってしまったんだ。

恋人にしたいくらいの好きって、どういう感情なんだろう。

病くんと僕が恋人として一緒にいる時、僕はどのくらいの幸せを感じるんだろう、と──


病「……」

僕は寝たフリをしていた。

るいのさんの反応が気になったから。

寝たフリをして、るいのさんの肩を枕にしている。

そしたらるいのさんが発した一言。

『恋人みたい…?』

病(あぁ、神様…)

(これは、るいのさんが僕を、1人の男子として意識しているって、信じてもいいんでしょうか──)


るいの「つまんね…」

本当はこんなことは言ってはいけないだろうが、議事堂に来ていた。

病「3日目の科学館行きたいな…」

蝶野「気持ちはわかるけど感想書かなきゃいけないのよ、頑張りなさい」

るいの「はーい…」


夕方、船上ディナーのため移動をしている。

るいの「やあっと夕飯だー」

病「好きな物とかあるかな…」

るいの「病くんは何が好きなの?」

病「えっとね…きゅうりとか…レタスとか…人参とかかな…」

その好物を聞いて僕はとあるものが頭をよぎった。

るいの「うさぎ…」

病「え…?」


そして僕達は一緒にバイキングで食べるものを選んでいた。

るいの「めちゃめちゃある…迷う…」

病「僕は…野菜と…おにぎりと…味噌汁にしようかな…」

るいの「すごい健康的だね…」

病「油っこいものが苦手で…」

るいの「そうなんだ…」

るいの(ちゃんと覚えておこう…いつか料理作る日のために…)

(いや待って?!僕が病くんに手料理を振るう可能性なんて…)

(…あって欲しいな)

そんな思考に至った瞬間、僕は驚いた。

るいの(僕って病くんのこと…推しじゃないの?)

病「るいのさん…?どうしたの?」

るいの「いや…」

でも、病くんは優しくて、可愛くて、たまにかっこよくて……

るいの(おこがましいかもしれないけど…)

おこがましくても、叶わなくても、構わない。

僕は気付いてしまったんだ。

病くんは、僕の推しであり、恋人にしたいくらいの好きな人であると。

るいの(これがガチ恋と言うやつか…)

病「るいのさん?」

るいの「ううん、なんでもないよ。僕はカツ丼でも食べようかなぁ…」

病「カツ丼…油っこそうだね…」

るいの「確かにね」

病くんの気持ち、“勝ち”取れたらいいな。

#001 僕と彼の登校日記

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コメント

2

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えなんか今回の話このシリーズの中でダントツで好きかも 病お前大胆になったな!!!!!るいのさんも恋に気付いた!!!!!うわー!

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