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ークロ、戦線離脱ー
2部隊兵数内訳
ロミナ、4876 クロ、7124
多数ロミナ隊への志願があった為急ぎ位置を変え時間を使い部隊配置をした。
ロミナ「さて…あの隊は無事に抜けられるかどうか…」
兵士「まずは私達による足止めが必須。部隊援護より先にこの場を切り抜けなければなりません。」
ロミナ「となると…敵首都方面に抜けるか。」
兵士「は?」
ロミナ「敵兵士の気を引くならばそれしかあるまい。第一あそこまで殲滅を狙っているのなら大多数の兵士はあの場に居る。それなら首都は少数精鋭だろう。ここでの混乱を狙っているようだがそこまでの能無しではない。」
兵士「森林地帯の兵士が付いてくると思うのですか…?」
ロミナ「いや、無理だろうな。」
兵士「ではこのまま留まった方が…」
兵士「けれどそれでは首都の敵兵士が騒ぎを聞きつけすぐさま包囲下…」
ロミナ「突撃隊が居るだろう?」
兵士「しかし伝令を飛ばす程悠長な事をしてはいれませんよ?」
ロミナ「そうだ。しかし伝令ならもう行っているぞ。」
兵士「は?」
ロミナ「何のためにあそこまでの兵士をクロの部隊に分けたと思っている。細かく端数まで。海岸沿いからクロ殿が撤退しているのなら絶対に伝令は敵と遭遇したとしても夕方には突撃隊に会う。進路が違うにしても1日は待てる。流石に敵兵士に初っ端から全力で動ける機動力はそこまで無いはずだ。特にあの森林での散らばり方は全兵士に命令が下るまでは時が掛かる。」
兵士「その時には首都方面に我らも到着しており後からクロ殿の撤退、首都方面の動向に気付いた森林の部隊がようやく動き出しても…」
ロミナ「森に向かっている突撃隊と鉢合わせ。クロ殿の伝令に限って情報のミスなどありはしない。」
兵士「それなら首都方面への進撃も多少は挑戦の価値はありますね…。」
ロミナ「さて…動くぞ。ここで時間を食ってはまた位置がバレ射撃される。」
兵士「了解です。」
ロミナ「進撃!!」
兵士「この場で大声はマズイのでは…!?」
ロミナ「こうでもしなければ隊列が一列とは言えどまとまらん!遅れた奴から死ぬぞ!」
兵士「おぉぉぉぉぉ!!!!!」
ロミナ(これで森林部隊は今すぐこちらに動く…夕方頃にちょうどここまで突撃隊が来なければ挟撃で死…頼む…。)
そして夕日が沈む頃。
ー森林部隊首都方面へー
パーカー「…あれか!」
兵士「あの軍服は…敵国です!」
突撃隊、森林部隊鉢合わせに成功。
パーカー「ちょうど良いタイミングだったか…!皆!今までの恨み!この弾に込めてやろうじゃないか!」
兵士「おぉ!!」
敵兵士「な!?」
3000もの兵士からの一斉射撃により敵兵は1423名の死傷者を出し出鼻を挫かれていた。このようにコイカ方面では戦線の激化が目立つ中、キリカル方面はまさに地獄だった。簡単に言うと敵の工作によりまともな連携を取れていなかった。元々、開戦後初の顔合わせとなっている師団の者たちに今から協力というのは厳しいものであった。その人との関わり方も不明なのだから。それを見抜かれ、あっさり土台を崩されたのである。
ーキリカル防衛領域ー
師団長「今この場で何が起きている…?」
兵士「自分達も伝令から今ならこの方面から進めば作戦がより円滑になると聞いただけですので…」
師団長「となると…それが誤報か…。」
兵士「そうなりますよね…。」
師団長「ひとまず他の師団との連携をどうにかせねば…」
兵士「そうですね…」
伝令「スア殿からの伝令です!誰かおりませんか!」
師団長「ふむ…本物か…?」
伝令「しっかり押印まで貰っております!」
師団長「分かった…それで何の用だ?」
伝令「それはこちらの書状をお読みしていただければ…」
師団長「ふむ…。」
ここに記された作戦は、戦線後退、からの工場破壊でそこに隠れ敵兵士を倒すというものであった。一施設に10名ほどという人数的には現実味があるが作戦の成功については疑問が残るものであった。
師団長「これは…何とかなるか…?」
伝令「自分も少し疑問を抱いておりますが…スア殿の温めた策です。ここでこのまま押し切られるよりはマシでしょう。」
なお、この作戦の考案者はパーカーというのが後で発覚する。
師団長「あそこまで長期戦を嫌っていたスア殿が…な。」
師団長「あぁ…分かった。やってやろうじゃないか!」
伝令「は、はぁ…ならここに名前を記入して下さい…。」
次回:時間を稼げ!