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主人公の見た目↓↓↓
自分で描きました!
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昔から、人では無い何かが見えた。
生まれたときから”ソレ”が見えていて、”ソレ”は俺の日常と繋がっていた。
でも、俺に見えている”ソレ”はどうやら他の人には見えていないらしい。
社会では、不特定多数と違う性質を持つ者は差別され排除される。
だから俺は”ソレ”が見えることを隠し不特定多数に紛れることにした。
これが当時11歳の俺の決意だった。
それから俺は16歳になり高校に入学した。
その時になると俺は感情を殺すことが得意になった。
そんなある日のこと。
この日、両親は仕事で帰りが遅く、家には自分1人だった。
学校の宿題も終わり暇だったので、部屋のベッドの上で最近買った小説を読んでいた。
暇つぶしで読んだだけだが、なかなか面白い話だ。
本を読むのに熱中していたからか、気付けば7時になっていた。
お腹も空いたし夜ご飯を作ろうと思い、本に栞を挟みベッドから降りる。
その時だ、一気に部屋の温度が下がる。
俺は突然の事に一瞬混乱するも、直ぐに理解した。
嗚呼、”出た”のか……。
最近見かけなかったからなのか、久しぶりの感覚にびっくりする。
“ソレ”は人に攻撃をしてこない、”ソレ”が見える俺に興味があるようだが、こちらから干渉しなければ話しかけられることもない。
だからいつもの様に無視を決め込もうと思った。
その時______。
『ナア、見えてるヨな?』
“ソレ”が話しかけて来たのだ。
俺は驚きのあまり動きを止めてしまった。
しまった___!
こいつの質問は俺が”ソレ”を見ることが出来るのかという内容だ。
ここで動きを止めるといえことは、”ソレ”の質問を肯定しているようなものだ。
『やっぱり見えているノカ』
俺は観念して後ろを振り向く。
はじめて話しかけてきた”ソレ”の姿をみた。
身長は2m以上はあるだろう、肌は黒色で黒いマントをしている、マントが長く足元は見えない。目は着いていない、頭からはぐにゃぐにゃした角が左右に生えている。手は鋭く爪が伸びていて爪までもが黒い。そしてギザギザの鋭利な歯が恐怖を感じられる。
『久しぶりにあったヨ、見えル人間なんテ』
楽しそうに”ソレ”は話す。
そして
『よし、気に入っタ』
『こっチの世界に来テ貰うヨ』
俺の意識はそこで途切れた___。