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あれから、ふっかさんからは何も連絡が無い。会えば普段通りに話はする。
けど、今日はどこか様子がおかしい気がする…
撮影の待ち時間、皆んなで話しながら時折りふっかさんと目が合うんだけど……
m「(なんだ…?あの表情…)」
不自然に眉を寄せたり口角が下がったりよくわからない表情を見せる。何か声をかけられるかな?と思いきや特にそれもなく…
m「…なにかあるはずなんだよな…」
と、小さく言葉にして撮影場所へ向かった。
撮影が終わり戻ろうとしたら、急に腕を掴まれる。
f「めめ!この後時間ある?」
m「あるけど…」
そう返事をすると、笑顔で外で集合と背中を叩かれた。これはあの時の返事が聞けるのかと少し期待が膨らんだ。
m「お待たせしました。」
f 「ちょっと歩こう。」
そう言って先にふっかさんが歩き出す。俺も後に続いた。
しばらく2人の足音だけが夜道に響く。
後姿からじゃわからないけど、今ふっかさんはどんな表情してるんだろう…
そう思っていたら、急に立ち止まりふっかさんがこちらに振り向いた。
f「あのさ。その、この前のやつなんだけど…」
m「…はい。」
f「と、その前に。俺、めめが見てくれてる時は我慢しない事にした。」
m「…?」
f「今日は康二がうるさかったのと、ダル絡み多かったから一瞬じゃなくてめちゃアピールしてみた。」
わかった??って満面の笑みでこちらを見るふっかさん。あまりにも可愛くてその場で抱きしめた。
f「ちょっ…めめ??」
m「ははっ!ふっかさん、そういう事じゃないんだけど。本当に可愛い人だなぁ…。」
f「えぇ!?違うの??」
m「康二くんがうるさいのはいつもの事だし、逆に不自然でしたよ?」
f「やっぱり?なんか意識すると変な顔になったわ。」
俺の腕の中で楽しそうに笑うふっかさん。あれからいっぱい色んなこと考えてくれたんだろうなと思うと愛おしくなり抱きしめる力が強くなる。
f「めめ?」
m「ねぇ、これって返事はYESってこと?」
f「…そうだよな。ちゃんと言わなきゃだよな。」
俺の背中に回したふっかさんの手に力が入る。
f「めめ、俺も好き。」
m「嬉しいです。」
f「でもさ、俺我慢またしちゃうかもよ?」
m「大丈夫です。俺が見てるから。」
f「側にいない時はどうすんのよ。」
m「電話します。」
f「あぁ、いいね。それ。」
自然と2人の手が背中から離れて、 お互いに見つめ合う。
m「ふっかさん…」
俺はそっと頬に手を当て優しく口づける。小さく甘い声がふっかさんから漏れた。
m「我慢してもいいですけど、俺の前ではちゃんと言って欲しい。」
f「わかった。」
m「俺だけに、全部見せて。」
f「なんか恥ずいな…うん、わかった。」
m「ねぇ、もう一回好きって聞きたい。」
f「…嫌だ。」
m「お願い。」
じっとふっかさんを見つめる。めちゃくちゃ恥ずかしいのか口元を腕で隠す。
f「言わなきゃダメ?」
m「はい。帰れないですよ?」
f「一回だけな!」
m「はい。お願いします。」
顔を真っ赤にしてふっかさんが背伸びをする。耳元にふっかさんの息がかかる。
f「好きになってくれて有難う……蓮、大好き。」
m「名前は…ズルくないですか?」
f「お返し。」
m「やられちゃいました。」
f「あぁー!恥ずっ!!よし!なんかご飯食べて帰ろうー」
m「いいですね。じゃぁ…」
手を差し出すと、ふっかさんがじっとこちらを見つめる。
f「俺が甘えてる姿、他の人に見せてもいいの?」
m「……ダメ。」
f「言うと思った(笑)」
悪戯っぽく笑いながら歩き出す。手を繋げないのは残念だけど、可愛い表情が見れて満足している。
これからどんな表情が見れるのかな?なんて先に歩く彼を見て自然と笑顔になる。
終わり
コメント
1件
めめとふっかさんの関係がついに進展した回ですね!ふっかさんが「我慢しないことにした」って言って、わざとアピールしてみたっていう告白シーンがもう可愛すぎます。名前呼びの「蓮、大好き」にはこちらまで照れてしまいました。お互いを想い合いながらも、手を繋げない切なさも残すバランスが絶妙で、読んでてすごく温かい気持ちになりました。ぶんぶんさん、素敵なエピソードをありがとうございます!