__________溜めすぎ。___________
■橙紫メイン
■微、紫総愛され
■通報NG
■転載禁止
風が強い日だった。
季節外れの台風が近づいているようで、
天気が荒れている。
雨戸が音を立てて揺れて、
あまり心地よくない。
紫『うわミスってる……』
印刷した後に誤字に気づくことってあるあるだよね、
明後日会議なのになぁ〜…
プリンター大丈夫かなぁ……。
40人分。インク無くなっちゃうかも、
ガチャッ
橙『紫ぁくん大丈夫か?』
彼は橙くん。
俺は6人でルームシェアしていて、
ルームメイトの一人だ。
橙『なかなかリビングに来うへんから…』
紫『あ〜、ごめんねっ!今行く』
橙『朝飯出来てるで!』
紫『…え?朝?』
橙『おん。雨戸してると時間わからんくなるよな』
俺はどうやら徹夜してたらしい。
だから眠い訳だ…
朝ご飯パスする?
どうしようか?
せっかく作ってくれたしなぁ
紫『…橙くんは食べたの?』
橙『先に食べさせてもらったわ、ごめんなっ…!』
紫『あぁいや大丈夫なんだけど…』
橙『……食欲無いん?』
紫『うぅん!』
橙『……そっ……か、』
紫『ごめん〜!遅くなっちゃった』
赤『大丈夫?遅かったから心配したよ~』
紫 (…桃くんかなぁ…?美味しそう…だけど、)
赤『桃が試作で作ってみたんだって~!』
青『そうそう!超美味しかった!』
黄『上手ですよね〜』
桃『そんな褒めても何も出ねぇよ〜(笑)』
赤『うわ!いたの!?』
黄『部屋行ってませんでしたっけ、えぇ…?』
青『いや戻ってきてたよ(笑)』
橙『はははw』
あ〜はいはいオムライス。すごい、具沢山だ…
紫『いただきます〜』
ピピッ、ピピッ、
橙『38.5、熱出ちゃったか』
紫『ぅぅ…ッ』
オムライスを食べ終え、
部屋に戻ろうと立ち上がった瞬間…
俺の記憶は途切れた
橙『近くに俺が居てよかったよ、
地面に倒れたらどうしようかと思った…』
紫『ごめんね…』
橙『ちゃんと寝てた?食べてたとは思うけど…』
紫『今日徹夜した、みたい…。』
橙『最近寝たのいつ?』
紫『わかんない…かも。』
橙『そっかそっか…』
紫『……ごめんね…、』
橙『いいよ…俺達の為やしな、お疲れ様』
紫『……』
橙『…え?大丈夫?』
紫『はぁ…っはぁ、はぁ…』
橙『ッ、』
ガタガタガタ…
ガチャ…
桃『ありゃま〜アチチ?』
橙『38.5』
桃『あ〜りゃりゃ〜……氷枕持ってきてあげるか』
橙『せやな』
青『持ってきたよ!』
桃『気が利くじゃん!』
青『え、やばくない?』
青『紫ーくん!?』
紫『ん…ッ』
起きると時計は5時を指していて、
まだ外は荒れているようだった。
頭の上にあるぬるいタオルを取り、起き上がる。
紫『橙くん…?』
つきっきりで看病してくれていたのか、
俺の椅子に橙くんが座って寝ている。
紫『…へへ……、ありがとね//』