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加奈は半ば強制的に、お城の前へと連れてこられた。
女の子が門をノックする。重たい音を立てて、門が開いた。
「ユキ。隣の小娘は誰だ?」
どうやら王様らしい人が出てきたようだ。加奈は慌てて、お辞儀をする。
「姫沢加奈です」
「この世界の人じゃなさそうじゃな…。」
王様は少し考えるようにしていたが、
「まあいい。入りたまえ。」
と加奈を招き入れた。
お城の中は、圧倒されるほどに大きくて、広かった。壁には等身大の王様の肖像画が掛けられていて、天井には豪華なランプが輝いていた。
「ユキ。加奈ちゃんにお城の中を案内してあげなさい」
「はい」