◯◯はバレー部のマネージャーの仕事がだいぶこなせるようになったが、まだまだ…ルールやサインがあやふやで…出来ないことも多かった。そのため、一生懸命先輩マネージャーにくっついて仕事を覚えていた。しかし、〇〇は期末テストが気になり少し上の空で…
□□マネージャーが、
「◯◯ちゃん、浮かない顔してどないしたん?」
心配してくれた先輩の言葉に甘えて話してもいいものかと考えながら ◯◯は意を決して…
「□□先輩、実は私…今回の学期末テストで数学と化学が赤点を取りそうなんです。ヤバいですよね?どないしたらええんでしょうか…?もともと数学と理科が大の苦手で…」
◯◯は恥ずかしそうに…□□先輩の言葉を待つ。
「あっ!それなら、北に勉強教えてもろうたらええねん?あいつ、常に成績学年トップクラスやし…面倒見もええから…たぶん大丈夫やで?私、北とは付き合い長いから聞いてあげるわ!」□□先輩はまかしとき!っと言わんばかりに、北先輩のもとに走っていく。それに、続く◯◯は足が遅いので若干遅れる…。◯◯が追いつくまでには、2人は何かを話していたようで、北先輩は◯◯が追いつくなり
「◯◯、おつかれさん。数学と化学が苦手なんか?おれでええなら構わへんけど…ほんまにおれでええんかな?」
北さんは◯◯に確認する。
「えっ?北先輩が、よろしいなら…その…教えて欲しいです…。ほんまに今回の数学と化学は赤点取りそうで…赤点なら補習と追試になるし…なんとか、赤点だけは、防ぎたいんです。あっ!でも、北先輩の邪魔するのはあかんと思うので…もちろん、北先輩が大丈夫な範囲で十分です。」
「おれは、別に構わへんよ?勉強教えるくらい…ほんなら…そうやな…」
北は少し考えて柔らかく微笑むと
「バレー部の1、2年向けに学期末テストの勉強会でもしようか?そしたら、おれと〇〇が2人で勉強して噂流されたりないやろ?」
あぁっ…なんてすごい人なんやろうか…周りに対する絶妙な配慮…そして、この柔らかい微笑み!神々しい佇まい!1、2年生で人気が出るわけや!そうと決まればみんなにDMせなあかんわ…
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