zm 𝓈𝒾𝒹𝑒
rd 「あ、ゾムー!」
「…ん、久しぶり」
rd 「w痩せたね」
「うるせ」
rd 「やつれたんじゃない?」
「…嫌味?」
rd 「ごめんってw行こいこ。気分転換だよ」
「…せや、ね」
らっだぁに行先を伝えると手を引かれる
そのまま無言
手首の傷を押されて痛いな、
そう思いながら。
rd 「シャオロンとは会ったの?」
「…出てこないんや。」
rd 「そっか」
それからしばらくの沈黙
rd 「ゾムはさ、シャオロンのことどう思ってる?」
zm 「…」
不安かな
zm 「どうしてるのか、音信不通やから。シャオロンのことが不安で会いたくて堪らない」
zm 「急に仲間が消えるなんてこわい、やん」
rd 「でもなんでなのかはわからないじゃん。急にやめた理由も。なら、さ?」
ゾムが追い詰める必要はないんじゃない?
zm 「俺、追い詰めてへん、よ」
rd 「そうやってさ」
繋いでた手首をそっとなぞる
ぴりぴりした僅かな痛み
心の痛みと共鳴して流石に
目の光へと響き伝う
rd 「苦しむ必要はないんじゃない?」
zm 「…はは、気づいてた?」
rd 「俺と不仲とか言われてるけど案外仲良しでしょ?」
zm 「げ、きも」
rd 「は??」
zm 「っははwありがとう、な」
胸の内が少し楽になった
それどころか
安心しすぎて
交通の多い横断歩道の途中で涙が出てきた
rd 「ふ w子供だぁ w」
zm 「うる、せ」
rd 「無邪気だなぁ…」
おじいちゃんかのようにしみじみと呟く
zm 「おれ、な、ッしゃお、のこと、大切、ッやねんっ」
rd 「そうだね〜…。」
zm 「おれ、っよりなぁ、つらいって、絶対、つら、いんや、ぁッ」
rd 「うんうん…いや更に泣くなぁ!!お店早く行こ」
そういいながら渡してくる
青色のマスコットのついたかわいいハンカチ
zm 「…女子力高」
rd 「うるせ」
涙で濃くなったハンカチの中の
こいつのマスコットは
笑っていて
再びだけれども
何故か心が救われたような気がしたんだ
rd 「えー…2名で〜す、あ、個室空いてます?」
店員 「空いてますよ、防音でカラオケ付きです」
rd 「あ、そこにします」
zm 「…歌うん?」
rd 「歌わん」
zm 「… 」
rd 「…」
少しの沈黙の後
顔を見合せて笑った
rd 「泣きながら笑うってキモイな」
zm 「うるさいわ w」
自分の氷はいつか溶けてゆく
だんだん
凍って溶けて
溶けて再び思い出して凍って
だんだ小さくなって
氷に包まれたハートは
少しだけ
見えるようになる
でも
あいつの心は。
…離れただけなのなら
ずっと凍って
涙で更に固まって
一生溶けないのだろう
氷はいつか溶けてゆく?
そんなの
矛盾してる
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神作です!フォロー失礼しますm(_ _)m