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#ur受け
鈴 木
894
「 好 き だ よ 」
その言葉を俺は毎日のように口にしている 。
嘘じゃない 。
冗談でもない 。
白石美月という存在が、俺の人生の中心に
なってしまったのはずっと前からだった 。
朝の駅前 。
人が溢れる場所でも、俺はすぐに彼女を
見つけられる 。
長い髪を揺らしながら、こちらへ
歩いてくる姿 。
それだけで、胸が少し苦しくなるほど
うれしかった 。
🩵ྀི 悠斗、おはよ
💙ྀི おはよ 、 美月
🩵ྀི ちゃんと寝た ? 最近、
仕事忙しいって言ってたよね
💙ྀི 寝たよ、美月が心配するほど
じゃないって
🩵ྀི でも無理はしてほしくないな
その一言だけで、胸の奥が温かくなる。
俺は単純だと思う。
美月が笑ってくれるだけで幸せになれる。
美月が俺を心配してくれるだけで、
生きていてよかったと思える。
でも――。
同時に、怖くなる。
もし、この笑顔が俺以外の
誰かに向けられるようになったら。
もし、美月が俺より大切な人を見つけたら。
そんな考えが頭に浮かぶたび、
胸が締め付けられる。
🩵ྀི 悠斗 ?
💙ྀི .. え ?
🩵ྀི どうしたの ? ぼーっとしてたよ
💙ྀི いや、なんでもない
俺は笑ってごまかした。
美月には言えない。
俺がどれだけ彼女のことばかり
考えているかなんて。
――――
俺と美月が付き合い始めたのは、
一年前だった。
雨の日。
駅前で、美月が困った顔をして立っていた。
🩵ྀི どうしよ.. 傘、忘れちゃった
その姿を見て、俺は自分の傘を差し出した。
💙ྀི よかったら 使う ?
🩵ྀི え? でも 、 悠斗くんが濡れちゃうよ
💙ྀི 俺は大丈夫だから
その日から、美月との距離は少しずつ
近づいていった。
🩵ྀི 悠斗くんって、本当に優しいね
その言葉が、ずっと俺の心に残っている。
誰かに必要とされること。
誰かに認めてもらえること。
それが、こんなにも嬉しいものだと
初めて知った。
――――
その日の夜。
仕事を終えた俺は、スマホを
何度も確認していた。
19時。
まだ連絡はない。
20時。
既読はつかない。
21時。
不安が膨らんでいく。
その時、スマホが震えた。
LINE
🩵ྀི ごめん! 今日、職場でトラブルがあって
遅くなっちゃった
画面を見た瞬間、安心した。
💙ྀི そっか 。 大丈夫 ?
本当は聞きたいことがあった。
誰といたの?
何をしていたの?
どうして連絡できなかったの?
でも言えない。
嫌われたくないから。
🩵ྀི ありがとう。悠斗が彼氏でよかった
その言葉を見て、俺は思った。
美月がいるなら大丈夫。
美月だけが俺を必要としてくれるなら。
他には何もいらない。
――そう思っていた。
数日後。
俺は幼馴染の蓮と喫茶店にいた。
🖤ྀི 悠斗
💙ྀི ん ?
🖤ྀི お前さ、美月のこと本当に好きなんだな
💙ྀི 当たり前だろ
🖤ྀི …好きっていうより、怖がってない?
その言葉に、俺は黙った。
怖い。
失うことが。
嫌われることが。
一人になることが。
でも、俺は思った。
美月がいるなら大丈夫だ。
美月だけが、俺を見てくれるなら。
――この時の俺はまだ知らなかった。
俺の「好き」という気持ちが、いつか
彼女を苦しめるほど大きくなることを。
コメント
1件
**はる。だわ。** 第1話、読ませてもらったよ!「好きだよ」って毎日言えるの、嘘じゃないって言い切る主人公の気持ち、すごく伝わってきた。朝の駅前で彼女を見つけるだけで胸が苦しくなるなんて、一途すぎて泣けるわ。まだ1話だけど、この純粋な想いがどうなっていくのか、続きがめっちゃ気になる。言葉選びが優しくて、最初から引き込まれた!続き楽しみにしてる🔥