テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
運動会から数日。
毎月決まった、月一回の夫婦の営みの日。
私の生理がとても規則的なため、その日は決まっているのだけれど…もちろん数年前に夫が決めたのだけれど……
……寝た……?
月にたった一回のセックスを、定期的に行う私と夫。
それをしないことなどこれまで一度もなかった。
なのに、今日の夫は普通に寝ている?
仕事で疲れていようが、出張前であろうが、日にちを変えることなく、まるで月に一度の義務のように私に触れる夫が触れてこない。
そんなこと許せない。
直美さんの幸せを見聞きしている私は、月に一度さえも抱かれないなんんてことは、受け入れられないと思った。
私たち夫婦が、決してレスではないとも思いたかった。
継続して思いたかった。
千愛を愛し、私はおまけのような存在だと思っているかもしれない夫だけれど、私は妻なのよ。
僅かに残る愛情を忘れ去られるのも、忘れ去るのも…私の居場所がなくなるようで怖い。
豆電球の下でそう思った私は、夫の掛布団へ手を伸ばすと、小さくめくった。
「……ぁ…」
仰向けで、頭を少し向こうへ向けて寝ていた夫の口から、何ともマヌケというか…気の抜けた音が漏れ私が驚くことになる。
「あぁ…今日か……今日…」
そう呟きながら、掛布団を足で蹴り、一度大きく伸びをした夫は、パジャマの上から自分のモノに触れた。
それはまるで
“できるのだろうか”
と確かめるような仕草にも見える。
初めてのことに、私は小さな違和感を感じた。
……これまでの夫は、そんなことしたことないのに……