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飲み会で知り合ったり告白されたら即ベッドだった、だけど瞳を抱きたいという気持ちはあるがタイミングが掴めない。
俺の部屋で初めてキスをした時に、フレンチキスのようなものは初めてだと聞いた。
だからその先もまだ経験したことがないと。
誰にも触れられていなかった事に喜びのような感情が湧いたが、今度はどうすればいいのかわからなくなった。
実家から通学ということもあって遅くなりすぎないようにとか、泊まりとかはNGだしお互いアルバイトもある。
大学では遊園地に行ったメンバーで移動することも多いから時折ランチを一緒に食べるくらいが二人だけになれる時間でもある。
だからなるべくなら二人でいられる時間を大切にしたいが今日はそんな貴重な時間をマオの連絡先を教えてもらう為に合コンで費やさないといけない。
瞳には先輩と飲みと伝えたが半分は嘘でそれがこんなに心苦しいとは思わなかった。
「先に本名と勤め先を教えてください」
「今?後でもいいか?」
「だったら帰ります」と言うと、先輩は慌てて手のひらを見せて降参のポーズをとってから「ちょっと待って」と言ってどこかに電話を始めた。
聞いてなかったのか、だとしたら彼女その2と今繋がらなければまたズルズルと引っ張られる、そんなことはゴメンだ。
「聞いてなかったんですか?今回の参加はマオのデータと交換っていいましたよね?彼女その2に連絡がつかなければもう帰ります」
女性陣が来る前に店を出てしまおうと先輩に背を向けると先輩に腕を掴まれた時「昨日聞き忘れたんだけどさ、マオって友達の本名と勤め先教えてよ」と直球で質問している声が聞こえてきた。
てか昨日会ってたのか。
しばらく話をして「愛してるよ、おまえだけだって」と言って通話を切った。
「その2なんですよね?」
思わずツッコんでしまった。
「その3までは一軍だから」と言ってケラケラ笑う先輩のスマホから通知音がするとそれを見た先輩が「メッセを転送すっから」と言った数秒後に俺のスマホにショートメッセージが届いた。
中を開くとマオの本名と勤め先の病院名が書かれていた。
その後他大学の男性二人が合流したあと女子大の4人が到着して合コンが始まった。
今まではアプローチしてくる女性と適当に会話して抜け出してホテルというコースだったが、今はアプローチされることも鬱陶しく感じ、瞳からの連絡がないか確認するためにトイレに立った時、カウンターに座っている今1番会いたくない人と目があった。