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ー歓迎会から数日後ー
篠崎莉音(はぁ、今日も仕事疲れた〜……。子供ってあんなに体力有り余ってるんだな……。)
私がそんなことを考えながら、アパートの階段を昇っていた時、ふととある人物が倒れているのが目に入った。
篠崎莉音「わぁ?!?!」
???「う、うぅ……。」
篠崎莉音(えーっと確かこの人は…。)
???「ん……んぅ〜…?」
篠崎莉音「良かった。目が覚めましたね。」
???「あれ、ここって……?」
篠崎莉音「ここは私の部屋ですよ。奇乃亜さん。」
奇乃亜 「……そうだったんだね。…面倒かけて御免…。」
篠崎莉音「いえいえ。それより何があったんですか?階段で倒れてるからびっくりしましたよ…。」
奇乃亜「ん、実はー……」
篠崎莉音「それは大変でしたね…。え?でも確か…奇乃亜さんって、確か吸血鬼じゃ…?飲み会となると、光とかかなりキツかったんじゃないですか……?」
奇乃亜 「ん、そこは何とか大丈夫だったんだけど……食べ物が…。」
篠崎莉音「あー…。」
(確かにレシート見る限りだとこのお店、ガッツリ「ニンニク」料理の店だもんなぁ〜…。)
奇乃亜「と、取り敢えず……血を…。」
篠崎莉音(血?!それって私の血をー…?!)
奇乃亜「……?なんでそんなにビクビクしてるの?…それより早く血を取ってよ…。」
篠崎莉音「あ、は、はい!今すぐ取りますね?…でも多分私の血美味しくないですよ……?」
奇乃亜「……?何言ってるの?バックに入ってたでしょ……?」
篠崎莉音「へ?バック…?」
私が奇乃亜さんの発言に呆気に取られていると奇乃亜さんは子供みたいな屈託のない笑顔を見せた。
奇乃亜「まさか、私が貴方の血を吸うと思った?」
篠崎莉音「はい……」
奇乃亜「あははっ。そんな訳ないじゃん。」
奇乃亜「ん。ほらこれ。」
篠崎莉音「これは……?」
(何か、赤い液体が入ってる…?それに何か書いて…O型……?)
奇乃亜「それが ゛血 ゛だよ。 」
篠崎莉音「?!?!?!」
(え、こ、これが???なんか思ってたのと違ー…。)
奇乃亜「今、なにか思ってたのと違う。と思ったでしょw」
篠崎莉音「え、なん、なんで分かって…?」
奇乃亜「だって私、吸血鬼だよ?ある程度の事は読めるよ。」
篠崎莉音「そ、そうなんですね…」
奇乃亜「そうだ。看病してくれたお礼に、゛いい事 ゛してあげよっか!」
篠崎莉音「いい事……?」
奇乃亜「ほら、乗って!」
篠崎莉音「わ、わぁー?!」
奇乃亜「どう??気分は。」
篠崎莉音「気分は。って…言われても…。なんか不思議な感じです…。」
奇乃亜「あははっ。まぁ、そうだよねwほら。あれ見て。」
篠崎莉音「わぁ〜…。綺麗……。」
奇乃亜さんに連れられて空を飛んでいた私は、奇乃亜さんの指差す方向を見て、思わず声に出していた。何故ならー…
みたいに綺麗だったから。
篠崎莉音(空から見た街って、こんなに綺麗だったんだ…。気が付かなかった…。)
奇乃亜「ん?あ、おーい!!美々子〜!」
ふと下を歩いていた人物に奇乃亜さんが声を掛けた。呼びかけられた人物は、少しだけ不思議そうに上を見ると、すぐに気だるそうな顔をした。
??? 「あのさぁ、話し掛けるなら降りて来てからにしてよね…。」
奇乃亜「あはは。ごめんごめん。今降りるよ。よいしょ……っと。」
???「はぁ、で?何?声掛けたんだからなんの理由もありませんでしたー。なんてことは無いわよね?」
奇乃亜「も〜、相変わらず、美々子は、ツンケンしてるんだから〜…。」
美々子 「…そっちの人は?」
奇乃亜「あ、そっか。あの日美々子居なかったもんね。この人だよ。私たちのアパートに新しく超してきた人間さんは。」
美々子「へぇ……この人が噂の…。」
篠崎莉音「あ、あの??」
美々子さんは暫く私の事をじっと見つめていた。そしてこう言った。
美々子「悪い人ではなさそうね。…てかここからアパートまで遠いでしょ?どうやって来たの?」
奇乃亜「飛んで。」
美々子「はぁ?!バッカじゃないの?!ここまでこの人間を連れて飛んできたって言う訳??」
奇乃亜「うん🎶」
美々子「あのねぇ〜…。はぁ…。」
美々子さんはやれやれ。といった感じで首を振った。どうやらこの2人にとっては日常茶飯事の事の様だ。
美々子「貴方も大変だったわね…。厄介な酔っぱらい吸血鬼に絡まれて……」
篠崎莉音「い、いえ…何かむしろ?感謝してるというかなんというかー。」
美々子「……ふーん…。不思議な人間もいるのね…。」
奇乃亜「それより早く早く!2人とも私の羽の上に乗ってよ!!飛んでアパートまで帰ろ!!」
美々子「……落とさないでよ?」
奇乃亜「あはは!分かってるって!ほら!あなたも!」
篠崎莉音「っえ?!は、はい!お願いします…(?)」
〜こうして、初めての私の空の旅は、呆気なく終わりを告げたのでした〜。