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ある日 主治医の医者に呼ばれた。両親も一緒だ。
退院できるかな。
「最善の治療をしましたが、病気は進行していて、治る可能性は限りなく少ないかと。」
「私、、死ぬんですか。」
「、、、。」
この沈黙からわかってしまう。
自分がもう生きられないことを。
母は膝から崩れ落ち、父は顔が真っ青になっていた。
そんな沈黙の時間をかき消すように、外は雨が降っていた。
しばらくすると、主治医は話を続けた。
「余命は長くて一年。最期の時間を家族と家で過ごすのか。最期まで病院で過ごすのか。
それは、ご自身で決めて下さい。」
最期まで病院で過ごすのは嫌だ。
最期まで人生を無駄にしない。出来るだけ家族と過ごそう。
そう伝えた。
そして今日も、knはやってきた。
余命一年。
どう伝えるべきだろう。