4話
朝の光がゆっくりと洋館の窓を照らし始める。
澄んだ空気の中、鳥たちがさえずり、小鳥の羽ばたきが庭の花々を優しく揺らしていた。
からぴちとSnowManのメンバーは、昨日の疲れもまだ残る体を起こしながら、今日の練習に向けて準備を始めていた。
リビングには、ゆあんくんと宮舘涼太が先に集まっていた。
ゆあんくんは少し恥ずかしそうに、でもどこか嬉しそうに涼太を見つめている。
「おはよう、ゆあん」涼太の声はいつも通り落ち着いていて、だけどどこか優しさが滲んでいた。
「おはよう、涼太くん」ゆあんくんは顔を赤らめながら答えた。
その様子を遠くから見つめるラウールとどぬく。
「いいなあ、あの二人」ラウールが小声でつぶやく。
「これからもっと近くなるかもね」どぬくが微笑んだ。
じゃぱぱは阿部亮平と一緒に鏡の前で振り付けを確認していた。
阿部は優しく教えながらも、じゃぱぱの動きを真剣に見つめている。
「もう少し腕の角度をこうしてみようか」阿部が手本を見せる。
じゃぱぱはじっと見つめ、動きを真似た。
「ありがとう、阿部くん」
「いいよ、僕も一緒に頑張ろう」
その言葉に、じゃぱぱの胸が少しだけ熱くなった。
のあは佐久間大介と、庭の木陰でストレッチをしていた。
風が葉を揺らし、爽やかな香りが鼻をくすぐる。
「のあ、体調はどう?」大介は心配そうに声をかけた。
「うん、大丈夫。大介くんがいてくれるから、安心できるんだ」
のあは小さな笑顔を見せ、大介もそれに応えるように微笑んだ。
深澤辰哉となおきりは、控え室で軽く談笑していた。
「もっと踊りを合わせられたらいいね」深澤が真剣な眼差しで言う。
「うん、一緒に練習できる時間を大切にしたい」なおきりも頷く。
その言葉に深澤の胸は少し高鳴った。
夕方、練習後の広い庭で、みんなが集まっていた。
「今日は本当に疲れたけど、楽しかったね」じゃぱぱが声をかける。
「うん、でもこうしてみんなと話せる時間が一番好きかも」のあも笑顔で答えた。
メンバーたちはそれぞれのペアと目が合い、照れくさそうに微笑み合った。
少しずつ近づく距離と、育まれる絆。
そして、胸の中に芽生えた想いは、まだ誰にも言えない秘密の宝物だった。
深夜、静まり返った館内。
ゆあんくんは部屋の窓から見える星空を見上げ、涼太のことを思い出していた。
「これって……恋なのかな」
小さな声で呟くと、胸が苦しくなった。
同じ時間、涼太も窓辺に立ち、ゆあんくんのことを思っていた。
「俺も、同じ気持ちかもしれない」
まだ言葉にはできないけれど、確かな想いが胸の中で燃えていた。
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