テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
るぅと「莉犬、莉犬!!」
るぅと「これすっごく美味しそう!!」
莉犬「ほんとだ」
莉犬「食べてみたら?」
るぅと「莉犬は?莉犬は食べないの?」
莉犬「あぁ、俺?」
莉犬「俺は朝ごはん食べたばっかりだから」
るぅと「そっかぁ」
るぅと「じゃあ、あーん」
るぅと「一口でも食べて!」
莉犬「そんなに言うなら…」
莉犬「ハムッ…ん!美味しい!」
るぅと「そうだよね!僕も好き!」
るぅと「いいよねぇ…この味」
すごく愛おしそうに大切そうにみる洋菓子をついじっくり見てしまう。
お菓子の前には、作られた場所や製造者の名前が書いてある。
[ヴルツェル]
それがこのお菓子の製造場所だった。
あとで調べておこうかなと、スマホを取り出してメモを取る。
誕生日の日にでも渡そうかな。
るぅと「気になったんですか?」
莉犬「あ、うん、美味しかったから」
るぅと「そう言うの調べるんだね笑」
莉犬「まぁね」
るぅと「もう、莉犬は食べれない?」
莉犬「うん、もう大丈夫」
るぅと「そうだよねぇ…」
るぅと「あ、わかった!持って帰ろう!」
莉犬「え、いいのそれ?」
るぅと「うん!ほらそこに箱あるでしょ?」
るぅと「そのための箱なの!」
莉犬「そうだったんだ」
るぅと「これも持って帰ろっか!」
莉犬「いいの?」
るぅと「うん!」
莉犬「ありがと」
ころん「2人ともこんなとこにいたぁ!」
ころん「探してたんだよ?」
莉犬「わっ、」
ころん「あ、驚いちゃった?」
ころん「あれ、るぅとくんは?」
莉犬「あ、お菓子取りに行きましたよ」
ころん「あ、ほんと」
ころん「あ、あいつと話したんでしょ?」
ころん「さっき話聞いたよ?」
ころん「可愛いねって」
「あいつ」というのは、さっき話しかけてくれた先輩のことなのであろう。
莉犬「凄く素敵な人だったよ」
ころん「えぇ、変な教育させちゃった」
ころん「くそぉ、あいつは無視しろって」
ころん「言えばよかったぁ」
莉犬「あはは、いいじゃん笑」
ころん「えぇ〜、!」
莉犬「そんなに嫌なの?」
ころん「可愛い可愛い後輩ちゃんが、」
ころん「けがされちゃんうんだもん」
先輩「誰がけがすって?」
ころん「あ、まこっちゃん」
ころん「何でもないよ??」
ころん「あ、そろそろ行こうかなぁ…」
ころん「あは、あははは…」
先輩「おぉおぉ、どこ行くのかなぁ?」
ころん「ぎゃぁぁぁぁあぁぁぁ」
先輩「ころぉぉぉぉぉぉぉぉんん!!」
さとみ「あれ、ころんは?」
さとみ「先行ってるって言われたんだけど」
莉犬「さとみ先輩」
莉犬「ころん先輩なら、逃げましたよ?」
さとみ「俺から?笑笑」
莉犬「あ、違います…笑」
莉犬「誠先輩からです」
さとみ「あぁ、誠か」
さとみ「うるさかっただろ笑」
莉犬「まぁ少しは、?」
さとみ「あ、体調どうなん?」
莉犬「全然大丈夫です」
さとみ「おん、熱なさそうだな」
さとみ「無理せず楽しめよな」
さとみ「じゃあころん探すから俺」
さとみ「じゃあな」
莉犬「はい!ありがとうございます。」
るぅと「あれ、先輩どこ行ったの?」
莉犬「ころん先輩に会いに行ったよ」
るぅと「えぇ、どうしよう」
るぅと「先輩の分まで取ってきちゃった」
確かにるぅと君の手の上には2人分にしては少し多い量のスイーツが乗っていた。
るぅと君の両腕にはたくさんのスイーツが入っているだろう箱もある。
じゃあ、これは、?
莉犬「どうして、手にもスイーツ?」
るぅと「あぁいや、先輩がいるの見えたから」
るぅと「一緒に食べようかなぁって」
莉犬「そういうこと…」
るぅと「このお菓子どうしよう…」
莉犬「食べるしか方法ないの、?」
るぅと「箱もなくなっちゃったみたいで…」
るぅと「それに他人に食べさせるのも…」
莉犬「俺…食べるよ!」
莉犬「2人で食べれば大丈夫でしょう、?」
るぅと「でも莉犬…!」
莉犬「大丈夫!なんとかなるって!」
るぅと「わかった、そこで食べよう?」
そう言ってテラスに出てスイーツを頬張る。
ショートケーキにレモンムースのかかったゼリー、マカロンなどたくさんの種類のスイーツだった。
莉犬「美味しいね」
るぅと「うん、美味しい!」
るぅと君は話すを聞くと甘いものが好物らしく、生クリームだけでも食べれてしまうらしい。
その話には流石の俺でも驚いた。
るぅと「はぁ…流石に辛い…」
莉犬「貸して、俺食べる」
るぅと「いや、流石にッ…」
そういうるぅと君の腕を押し除けて、るぅと君の前にあるスイーツを頬張った。
頬張ったというより、飲み込んだが正しいだろうか。
甘いものは好きだけど、沢山食べることは俺にはできない。
だから、無理してでもお腹に詰め込むしか方法がない。
それに、るぅと君が食べれないなら尚更。
るぅと「莉犬、先生に行って捨ててもら…」
莉犬「ダメだよ」
莉犬「だって、るぅと君が大好きな」
莉犬「お菓子なんだしょ?」
莉犬「なら、捨てちゃダメだよ絶対」
るぅと「莉犬…」
莉犬「うん、美味しいね、美味しい…」
正直、もう食べたくない。
最初でさえも、辛かったのに。
普段だったらこんなに美味しいスイーツも、
今では泥のようだ。
莉犬「ゲホッ…おぇッ…ぅぐッ…」
るぅと「先生!!先生!!!!」
如月「おぉおぉ、莉犬さんか…」
如月「どうかしたの?」
るぅと「スイーツ食べすぎちゃって…」
如月「気分悪くなっちゃったか…」
如月「保健室行こうか…おぶって大丈夫?」
莉犬「大丈夫ッ…です…」
如月「わかった、頑張ろうね…」
如月「室長に連絡頼んだよ君」
るぅと「は、はい…!」
如月「よし、いこうね」
喉にスイーツが詰まって、飲み込もうとしても体がそれを受け付けてくれない。
どんだけ辛くても、るぅと君にはもう弱い姿は見せないと決めていたのに。
結局また見せてしまった。
ごめんね、るぅとくん。
また、君の幸せを邪魔しちゃった。
あの時最後に見た顔、きっと一生忘れない。
青白くて、震えてて、、。
如月「大丈夫だよ、莉犬さん」
如月「君が思うより、彼は強い」
如月「少し寝ていなさい」
如月「あとは、先生に任せて…な」
震える瞼を閉じて、眠りにつく。
もう次目覚める時にはこんな弱い体なんて、無くなっていればいいのにと。
願い続ける日に終わりが来ることを願って…。
コメント
3件

続きまってます!
