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放課後になった。
今日は3年生の女子着いてくるかな。
先輩はどうせ靴箱にいるだろう。
早く向かおうっと。
女の子いなかったら最悪だな。
先輩気持ち悪いし。
あ、いた。
「先輩、お待たせー。」
「おっそ。」
「すみません、てか、今日は誰もいないんすか?」
いつもなら女の子はいなくても先輩の友達が着いてくるはずだけれど…
「あいつら全員感染性胃腸炎なったんだよね」
「え!?先輩は大丈夫なんすか?」
「俺が移した。そして俺は完治済み。」
「いつの間に…」
てか、昨日居たくね!?!
「昨日学校来てませんでしたか?!」
「一日で治った。」
「いや、治るわけねーだろ!!??」
馬鹿なのかよ。
先輩が休んでたのは確か一昨日だけ…。
「症状ねーからよくね?」
「ダメっすよ。」
「別に健康だし…おえ、」
「はぁ!?どこがっすか!?」
健康じゃねーし吐きそうになってるし…
あーもう!俺が振られたあの子から貰った袋しかねーじゃん!!
「これ、使ってください。」
「ありが、、おえ、」
ほんとにこの人は何なんだ。
こんなんだから周りに移すんだろ。
「はー、すっきりすっきり。」
「じゃ、袋出すの遅かったおしおきにホテル行こっか♡」
「1回沈めていいですか?」
じゃ、じゃねーし。
安静にしろよバカ。
「ホテルしか泊まるとこないんだけどなー。」
うざい。
そう、先輩は先輩のおばあさんと2人暮らし。
おばあさん、結構歳いってるみたいだし、病気にかかったまま帰れそうにないんだろう。
だからホテル暮らし始めたって言ってたんだ。
「よかったら家来ます?」
お金も厳しいみたいだし。
嫌なんだけど。
ほっとけない。
馬鹿だから。
さすがに先輩でも襲ってくることは無いだろ。
「俺の事誘ってる?」
「違います。早く行きますよ。」
「楽しみだね。」
無視。
生憎俺も一人暮らし。
親がいないため余計不安ではあるが、俺も男。
力がない訳では無い。
「着きましたよ。」
「むらむらする。」
「黙ってください。」
この性欲おばけ。
病人は黙って寝とけ。
俺は思ったよりもSなのかもしれない。
いや、先輩だけに。
「何もないんで自由に使ってください。」
「何か欲しいものあります?」
「蛍のからだ♡」
気持ち悪い。
とても遅れたが俺の名前は蛍。
先輩は金宮。
「なんも無いですね?わかりました。」
「なんかあったら言ってください。」
「はぁ、、」
いつもの癖でベッドに寝転がり抱き枕を抱えてしまった。
先輩がニヤニヤしながら見てくる。
早く逃げないと。
「捕まえた♡」
遅かった。
先輩は俺の上に覆いかぶさってきた。
「ほんとに無理です。」
「照れ隠ししなくていいんだよ?」
全くもって照れていない。
早く何とかしなければ。
あっ、、、。
━━━━━━━━━━━━━━end(続く)
コメント
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神すぎます!