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2. 孤独の始まり
会社に出勤しても、笑顔は向けられない。
誰かが話していて、俺が近づくと、話題が途切れる。
「邪魔や、ないこ。そこどけや」
肩を突き飛ばされ、机にぶつかる。
痛い。でも、それよりも胸の奥が痛かった。
「お前がおると雰囲気悪ぅなるんや。……もう来んでええ」
――そうか。
俺は来ない方がいいんだ。
みんなはそう思ってるんだ。
リーダーのくせに。
リーダーだから。
……俺は失格だ。