コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
青葉の家はマンションの四階だった。一番上のスイートルームかと思ったが、どうやら違うらしい。そんな庶民的なところにも少し共感が持てた。
エレベーターを使い、四階で降りて廊下を歩く。鍵を開けると、彼の家に靴を脱いで上がり込む。
辺りを見渡したら、青葉のミントの香りしかなくて興奮してしまう。匂いフェチの僕にはたまらない!
リビングに向かうと、そこは出しっぱなしの服や飲んだ飲み物、色々なゴミで散らかっていた。とても汚い。これが推しの家!?
「疲れただろ。そこら辺に腰掛けてくれ」
「えっ?」
指を指されたのは、服が散乱しているソファだった。しかも座る場所がない。これは掃除をしなければ。
「もしかして、部屋が汚くて驚いた?」
「い、意外だなって……でも少し共感できるかも」
「そう?」
彼は首を傾けた後、隣の部屋に行ってしまう。その間に掃除をすることに決めた。掃除しなければ、座る場所がない状態が続くだろう。