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「北には獣人の国があるんですか」

「はい。北の領地には、たまに行商の方が来られていたのでよく見かけたんですよ。ですが、王都ではほとんど見ませんね。人間至高主義というか、人間以外を差別する貴族派の方がいらっしゃるせいでしょう」

「あぁ、人間こそが知的生命体の頂点である的な考えね。どこの世界でも似たようなものなんですかねぇ」

「勇者様たちの世界にも、獣人の差別があったのですか?」

「いえ、獣人はいなかったんですけど、肌の色が違う人種がいて。白い肌と黒い肌、黄色い肌あたりでしょうか。やっぱり見た目が違うと区別が差別に変わっていくんですね。特に、なぜか身体的に優れた方が、劣った方から見下されるっていう不思議」

「そうなんですか。人間と獣人も、明らかに獣人の方が身体的に優れていますね。なぜでしょうか」

「そりゃあ、劣等感からでしょ。必死に頭を使わないと勝てないから。自分たちの方がすごいもん!って見下すことでなんとかプライドを保ってるの。実際には、長短それぞれだから、同じ土俵で勝負するんじゃなくて、お互い補い合えばいいはずなのに」

若干口調がくだけるのは、やっぱり年下だと思うからなのかな。

それとも、親しみやすいと感じているからかな。

「本当にそうです。……あの、こんな話をしたなんて、ほかの人には言わないでくださいね。貴族派の人たちが聞いたら、きっと城から追い出されてしまいます」

「もちろん、言いませんよ。考え方とか宗教なんて、個人の自由なはずですし」

「ありがとうございます!それにしても、宗教が個人の自由なんですか。獣人の国にも、エルフの国にも、ドワーフの国にも、もちろん人間の国にも、そんな考え方はありませんよ。そもそも、神様はどこも共通してお1人しかおられませんし」

「へぇ、世界共通で1神教なんですか。それはそれで、宗教戦争が起こらなくていいわね。ていうか、やっぱりエルフとかドワーフっているんですね」

「はい、エルフたちは南の森林地帯に村ごとにまとまっていて、全体で国を作っているらしいです。ほとんどほかの国との交流がないので伝聞ですが……。ドワーフたちは、鍛冶が有名ですので、商品はよく目にしますよ」

「なるほど。ドワーフの国は、ここからだと遠いんですか?」

「そうですね、西の山脈を越えないと行けません。もしくは、南へ進んで海に出て、船で大陸沿いに西へ進むしかないですね。商人は、南の船ルートで商品を仕入れているらしいです。どちらにしろ、片道だけで1ヶ月から2ヶ月はかかりますよ」

「うわぁ……大変なんですね」

陸上は馬車か馬か徒歩の移動が普通らしいから、野宿もデフォルトらしい。

車はないのかぁ。

魔法で動くキャンピングカーとかあったら便利なのに。

「そうなんです。なので、やはりこの国にはほとんどいませんね」

「会いたかったら、旅に出るしかないんですねぇ」

「そうですね。あとは、冒険者が活動している前線に出れば、たくさんの種族の人に会えると思いますよ。今なら、南にあるダンジョンか、東の魔物の森の近くですね」

「ダンジョンもあるんですね。魔王の国って東の方なんですか?」

「そうらしいです。この国の東にある砂漠を通り抜けたら魔物の森です。砂漠には、どこの国にも属さない人たちがオアシスなどに集落を作って暮らしていいます。その向こうにある森を突っ切ると魔物の海に出て、海を渡ると魔王の国がある島に着くと伝記で読んだことがあります。魔物の森の辺りは、たくさん魔物が出るのでどの国にも属していません。だから、ダンジョンよりもいろんな種族の人が集まりやすいらしいです」

「砂漠の先には魔物の森、さらに魔物の海かぁ。私たちもその辺りへ行かないといけないんでしょうね」

いろいろ聞いていると、廊下側の扉を誰かがノックした。

サンナさんが、あわてて机を整えた。

「話しすぎてしまいました、私はこれで……!!」

「いえいえ、こちらこそどんどん聞いてしまって。ありがとうございます」

「はい、失礼します!」

サンナさんは博識(情報源)だな。

さすが優秀生。

息子(0歳)は召喚勇者、夫は巻き込まれ系チート賢者、そして私が魔王様

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