〈深井視点 _ 1話〉
吹部の活動が終わり 、
乱れた長袖のブレザーを整えて
いつものバスに乗車した
「疲れたなぁ 、」
く ッ 、と伸びをすると同時に
あくびが洩れる
少し仮眠しよう . と目を閉じて
眠りにつく
-深井さん .
数分後、呼びかける声が耳に入って
目が覚めた 。
「、… わ っ 、… 守井 …さん?」
『…たまたま同じバスで 。』
「そっか …気付かなかった 。」
恥ずかしいところ見られたなあ … 、
なんでこんな時に限って
同級生に遭遇するのだろうか.
『…あ、深井さん 。』
「うん 、?」
『部活 …今日も褒められてたでしょ』
「…あぁ、うん。」
『別パートだけど…たまに見るんだよね』
〝深井さんが他の男子と楽しげに話すところ〟
その一言を聞いて
体がゾワっとした 。
「…え、?」
『深井さんって…彼氏さんとかいないの?』
「いや、今は…」
『へぇ …そっかぁ 。』
微かにニヤけるような…
そんな彼の表情を感じ取って恐怖を覚える
『深井さん、綺麗な容姿してるからてっきり。』
「…そうかな 、」
伸びた髪をかるく指でくるりと弄る
怖くて堪らない 。
けど … 嫌いになれない
なんでだろう 、
逃げたい
にげたい
ニゲタイ
立ちあがろうとすればするほど
足が重たくて動かない 。
なんで … 。
『 にがさないよ。深井さん 』
耳元で囁かれたような気がして
コメント
8件
う~むこれ男の子ストーカー化したりは…しないよな?(怯
グヘヘヘへ(?) めた好きぃッ!!
意外と普通の子だった、なんというか内面見るとちょっとまた変わってくるな。ヤベー奴なの分かってて遊んでるもんかと思ったがちゃんと怖かったんだ、ただ言葉数とか雰囲気で誤解されがちだけど思う以上に等身大の普通の子してた。それもまた好き