《逆視点 _2話》
< 次は ~ … ×× 町 _
「私、ここだから降りるね 。」
『はい 、また学校で 。』
<ドアが閉まります .
再びアナウンスが流れるとともに
バスのドアは閉まった
彼が乗ったバスを見送った後、
自宅までの道を歩く
「… 、怖かったな 。」
思い出せば思い出すほど恐怖は増して
ゆっくりと1つ、息を吐く
空を見上げれば
おぼろ月が綺麗に出ていた
「きれい … 。」
街灯が道を明るく照らし
足を止めることもなく、家までの道を
歩き続ける 。
自宅に着き 、玄関で靴を脱いでいると
母親の足音が近づいた
「ん … 、ただいま」
《遅かったじゃない 、 … 心配したわよ》
「ごめんごめん …部活長引いて」
《よかった … 、あれ…海 。その痣どうしたの?》
「痣 … ?」
ふと母の視線の先に自分の視線を向けると
腕に痣がついていた
「なにこれ … こんなの見覚え無いよ 、?」
《どこかぶつけたの?》
「わかんない … 。」
なんで 、…
なにこれ … きもちわるい 、
いつのまに…痣つけられてたの 、?
やだ 、こわい …
「いや っ 、怖い、 … やだ … 、‼︎」
《海 、落ち着いて … 、!》
「触んないで 、!」
母の手を思いっきり叩き払った
《海 、 !》
涙がポロポロと溢れる
恐怖が溢れて
気づかないうちにできた痣が
怖くてたまらない …
でも . あの人のことは すき 。
あの人がいないと
私は … いきていられない 。
あなたのものに なりたい 。
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