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第四話
佐久間side
撮影が長引いた日。
楽屋には、俺と蓮だけが残されていた。
🩷「蓮、今ちょっといい?」
🖤「はい。どーしたんすか?」
自分から言い出してるのに、気まずくて目をそらす。
🩷「あの…さ、おれ、お前のこと……」
🖤「⋯⋯⋯⋯」
蓮だってもう気づいているんだろうけど。
俺が蓮のこと好きで、蓮が好きなのは俺じゃない、なんてことわかりきってるんだけど。
それでも。
🩷「蓮が好きだよ」
あぁ、とうとう言ってしまった。
こんなこと言っても蓮を困らせるだけなのに。
俺って馬鹿だよな。最低だよな。
🖤「⋯⋯」
蓮は、俯いて黙り込んでしまった。
なんか言ってよ。
俺はお前が好きじゃないって、きっぱりそう言って突き放してよ。
今蓮の心にいるのは阿部ちゃんなんでしょ?
もう俺苦しいよ⋯⋯
もう楽にさせてよ……………
蓮は顔を上げて、まっすぐ見つめてきた。
🖤「ありがとう」
🩷「…」
🖤「でも⋯ごめん」
あぁ、やっぱりそうだ。
こうなることくらいわかっていた。
なのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
これじゃ、あの時と一緒じゃん⋯⋯⋯⋯
🩷「ごめんね!こんなこと言って、蓮を困らせるだけだってわかってたんだけど⋯」
「もう忘れて!じゃあね、また明日っっ」
🖤「ぁ、また明日…」
こうやって結局逃げて。
ホント最低だよな。
だから、あいつのことも傷つけてしまうって思ったから、必死に離れようとしたんだ。
こんな俺でごめんなさい、
本当にごめんなさい⋯⋯⋯⋯
ごめんなさい、
阿部ちゃん⋯⋯