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その後休憩を挟みながらも無事にリハを終え、本番のライブを迎えた。
会場が熱気に包まれた頃、ライブも中盤に差しかかり、MCの時間に突入する。
話の流れで、リュウキが可愛いという話になり、セイトが何かを思いついたような顔をして口を開く。
「今日飛行機で珍しくリュウキが寝ててんけど、ほんまに寝顔が赤ちゃんやってん(笑)」
「誰が赤ちゃんや!」
ざわざわと賑やかになる会場。
「もちもちやったなー、今日も」
ランが反応し、会話を続ける。
「ほんま、首ガクン!ってなるくらい爆睡やったよな(笑)ほんで隣やったランが肩に乗せてあげててん。」
セイトの言葉に、キャーキャー沸く会場。
「うん、ずっと、こう。(笑)」
ランが隣にいるリュウキの顔を肩に乗せ、再現して見せるとあちこちから悲鳴が聞こえる。
「いや俺ラン兄の肩で寝とるって知らんやったんよ!」
「まぁ首痛そうやったからな?寝やすいようにね」
「俺とカイリュウ、それ見てかっけー!って言ってた」
「俺別に言うてへんやろ!」
セイトに話を振られて、突っ込みを入れる。
…ん?やばい、別に否定せんでも良かったやつやん。
「カイリュウも思てたんやろ?ツンデレやなぁほんまに♡」
「お前はうるさいねん…っ」
ナオヤの言葉にまたキャーキャーなる会場。なんでこんなのにキャーなるねん!
「いや俺もカイリュウに”したろか?”って言うたらこいつ断ってきてん!”お前はええねん”とか言うて(笑)」
「やっぱツンデレやーん!えー?それともランちゃんの方がよかったーん?♡」
会場の黄色い声が大きくなり、内心テンパる。
「もううるっさいねん!終わり終わり!!」
「え、カイリュウなんかセイちゃんと出来とったやん(笑)」
「はっ?何がやねんお前急に」
突然リュウキがぶっ込んできて、話を続けた。
「俺聞いとったもん、なんかカレカノとか言いよったやん(笑)」
「あ〜(笑)俺がカイリュウの荷物持ったろか?って言ったやつな?」
「あっそうそう。カイリュウが彼女なんやろ?(笑)」
盛り上がる会場に焦り、話を遮る。
「お前言葉が色々足らんねん!変な空気なっとるやろ!」
「まぁ俺が彼氏やろそりゃ(笑)」
「お前も乗っかんなや!」
「キャーがすごいねんけど(笑)えーセイちゃんのプリンセスはナオやないのっ?!」
「お前もややこしなるねんから入ってくんなって!」
「あのーそろそろイチャつくのやめてもらっていいですか?」
収拾がつかない流れを感じ取ったのか、ランが止めに入った。
「てかさぁ、セイトがハッキリせんのが悪くない?」
「え?俺っ?!」
「カイリュウとナオの事弄んでるやん」
急にエイキがグイグイとセイトを煽る。
あかん、どうしたんやエイキ、、やばいって。
「いや弄んでへんよ?!なに?!弄んでるって!(笑)」
「もー、ハッキリせんならさぁ…」
言いながらナオヤの隣に行って肩を組むエイキ。
「キャー♡王子様来てくれましたぁ♡」
「いやもうええて、なんやねんこの流れ!ちょ、たっくんもうはよ次行け!」
流れを変えようとたっくんに話を振る。
俺、?という顔をしながらマイクに口を近づけるたっくん。
「…で、セイトは結局どっちなの?」
「うおー!(笑)たっくんいいねー!(笑)」
まさかのたっくんがノリを続け、リュウキが大喜びしながらたっくんの肩を掴んだ。
会場も盛り上がりながら拍手が飛び交う。
「いやもうなんやねんこれ!(笑)ちょっ、ほんまもう勘弁して…っ」
「え、じゃあ俺も立候補していい?」
「えっ、?」
セイトが戸惑っていると、ランが声を上げた。
……、ん、?まてまて、なんで俺の方に来んねんこいつ?!
「じゃあカイリュウは俺が貰います。」
隣に来たランに肩を組まれ、動揺していると今日一の大歓声が聞こえてくる。
「いやお前までええねんっ、なんやねんもう…」
「だって可哀想やん(笑)」
「誰が可哀想やねん?!」
ランにツッコむと一気に笑いに包まれる会場。
和んでよかったわー…とランに感謝しつつも、内心ドギマギしていた。
「え、セイちゃん振られた(笑)」
「俺何もしてへんのになんか振られてんねんけどどういうこと?!」
「ハヤトがおるで?セイちゃん(笑)」
「慰めてくれほんまに、、」
ハヤトが笑いながら、寄りかかるセイトの頭をポンポンする。
「…じゃあカップルが2組誕生したところで、次行きますか?」
たっくんのMCで空気が切り替わり、次の曲の準備に入った。
***
「写真撮影しまーす!」
ライブが終わり、一息ついたところでスタッフの声に反応してメンバーが集合する。
「じゃあナオここ〜」
ナオヤがセイトの隣に座り、それに続くように皆が位置を決めていく。
階段で撮影のため、1段目にセイナオ、後から来たメンバーがその上に上がっていく。
2段目に俺が座ると隣にエイキ、その横にランが座り、もう1段上にたっくん、リュウキ、ハヤトが座った。
「あっ、俺やっぱ真ん中やだ、ラン代わって」
「え?うん、ええけど」
横でそんなやり取りをエイキとランがして、隣にランが来る。
エイキと目が合うと、笑いながらウインクをしてきた。
っ……、こいつ、わざと代わったんかい!!
何も考えてなかったのに、エイキのせいで変な緊張が走る。
「…カイリュウ、腰大丈夫?」
「っ、あぁ、おん、もう大丈夫やで、」
「そっか、なら良かった」
小声でこそこそ聞いてきて、大丈夫だと言うとニコッと笑うラン。
ああもう、ほんまにこいつ男前な顔しとるな…!
「じゃあ撮影しまーす」
声が掛かり、それぞれポーズを取る。
「カイリュウさんランさんもう少し寄ってください」
そう指示され、急にランの手が腰に回ってきて一瞬焦る。
………ちっっか、、
顔が赤くなってませんように、とひたすら祈った。
「はい終了でーす!ありがとうございまーす」
終了の合図を受けると、お礼を言いながら楽屋へ戻るメンバー。
「カイリュウ、」
少しニヤつきながら、エイキが話しかけてくる。
思わず手荒に服を引っ張ると、ごめんて!と笑い始めた。
「お前ほんま何やねんっ?!」
「っ、いや、ごめん、ちょっとおもろくなってきて(笑)」
「何もおもろないやろ!」
「いやだってさぁ…っ、もうランあんま隠す気ないからええかなって…MC中も貰いに来られてたやん(笑)」
「あれはそういうノリやろ…っ、」
「え、俺さぁ…正直ここまで来たら2人にくっついて欲しい」
「何を言うてんねん、っ」
「だって実際カイリュウも満更でもないやろ?」
「っ…いや、俺は、、」
「エイキ〜?カイリュウ〜?もう行くってよ〜」
ハヤトに呼ばれ、慌てて楽屋を出る準備に取り掛かった。