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昼休み、

教室にはおしゃべりや笑い声が溢れている。


滉斗は友達と話している最中、いつの間にか

元貴が教室の隣の席に座ってやってきた。


元貴『先輩、はい、これ』


元貴が差し出したのは、一粒の飴。

滉斗が受け取ろうとしたその時――


『ちょっと待って』と元貴は、

その飴を自分の口にふくみ、

意味ありげな視線を滉斗に送る。


一瞬の静寂。友達たちは『えっ?』と

目を丸くする。元貴は、

飴を口にくわえたまま滉斗に顔を寄せる。


元貴『先輩、こっち来てください』


滉斗『え、ちょ、お前まさか…』


滉斗は戸惑うが、その場の空気と、

元貴の真剣な視線に引き寄せられる。


そのまま――

元貴が滉斗の顔を両手で引き寄せ、

みんなが見ている前で、

直接“口移し”で飴を渡す。


一瞬時が止まる。 生々しい音も、

息遣いも、驚きも全部その場に響く。


滉斗の顔は、見たことのないほど真っ赤。


元貴はいたずらっぽく微笑んで小声で

『好き、先輩』と言った。


教室からは『うわぁぁ!』『嘘でしょ!?』

『ごちそうさまーーー!!』


悲鳴にも似た大騒ぎ。

滉斗は俯いて顔を隠し、


元貴は滉斗に

『甘くて美味しいね、先輩』と言った。


滉斗『お前…本気でやばいって…

まじ、心臓止まるかと思った……///』


元貴『俺が先輩を独り占めしてるって、

ちゃんと分かってもらいたくて、』


友達たちは二人のやりとりに、

大盛り上がりしながら、


『次は滉斗から逆襲だな!』

『元貴、攻めすぎー!』と茶化し続ける。


滉斗は一層顔を赤らめ、

『…絶対、あとで仕返しするからな』と

小さく呟くのだった。


――新しい関係への扉を、

元貴が思いきりこじ開けた瞬間だった。

君と秘密を重ねたい

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コメント

8

ユーザー

最近もっくん攻めてますねw 若井さん、特大の仕返し、期待しております( ᐛ )و

ユーザー

ごちそうさまエグいwwいや…エグ…すちすぎる…口移しえrrr

ユーザー

S元貴も悪くない

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