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ところがです。クルミはサイラスに会えない日々が続く中、自分の心の中に膨らんでいた城での人々の彼の噂より、開発部門での天国計画に対する気持ちがしぼんでいくことに気付きました。
それはクルミの心にこんな信念があったからです。
『天国の噂をうのみにしてはならない』
それは、クルミが天国の夢を夢見にも見続けていたから。その短い人生で培った処世術とも言うべきものでした。それは国の皆にも言える事でもありました。
クルミの幼い頃に見た夢はこう。
記憶に残っている夢は400年前のカーフィの兵士を伴侶に持つその奥さんの夢でした。
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