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今日は久しぶりに若井の帰りが遅い。
僕は自分のお皿をごしごしと洗いながらまだかなと心で呟く。
洗い終わり、ソファーに腰を掛ける。
携帯のロック画面をふと見ると午後十時四十分、何時もなら八時に帰ってきてくれるのに。
寂しがり屋ってこと、知ってるくせに。
静けさが、じわりと家中に染みわたる。 それが二十分ほど続いた。
午後十一時くらいになると、玄関の扉がガチャっと開いた音がした。
大森「っ…!わかっ、わかい…!」
僕は玄関まで走り、若井を迎えた。
スーツ姿で物凄く疲れている様子だ。
若井「…ん、ただいま」
大森「おかえりっ…!お風呂、沸いてるから入ってきな、!」
笑顔で振る舞い、スーツのジャケットを受け取る。
若井はありがとうと一言残し、浴室へ足を運ばせた。
本当は意地悪されたくて仕方ないけど、若井だって疲れてるし…ね、?
もうとっくに冷めている若井のご飯。電子レンジに一つずつ入れ温め直す。
全部温め直すと、丁度若井が浴室から出てきた。
大森「ご飯、出来てるよ、笑」
若井「ありがと、…お、うまそ…」
僕は仕事をしない代わりに家の家事や掃除をこなす。
若井もそれで納得してるし、正直同居していいなと思った。
若井「いただきまーすっ!」
若井が美味しそうに食べている姿を見ると、作ってよかったなと毎回心で呟いている。
たったの十分で完食し、ご馳走様でしたと若井は手を合わせる。
大森「若井、疲れてるでしょ?お皿、洗っとくからもう寝なよ」
若井「ん、いや、悪いよ。俺が洗うから、先寝てて、ね?」
若井が微笑む。その微笑みに負けて、僕は渋々寝室へ足を運ばせた。
布団を胸元まで被ると、僕を天井を見た。
最近ふと思ったんだ。若井がいないと眠れないって。
早く若井来ないかな、と思い寝室の扉を見つめる。
数分後、寝室の扉が開く。
若井「あれ、寝れないの?」
大森「ん……、」
小さく頷くと若井は鼻でふふっと笑った。
若井「じゃあ俺が寝かしつけてあげるよ、なんちゃって、笑」
少し寝かしつけてあげるよと言う言葉に期待した。
若井は布団に入っておやすみと言う。
僕もおやすみと言い返す。
暫く経った頃、僕はまだ眠れなかった。
若井を見るともう深い眠りについていた。
僕は若井の寝顔をまじまじと見ていると、変な思考がどんどん思いつく。
ちょっとだけならいいよね、と思い僕は若井の唇を奪った。
ほんの少しの間だけで、若井もきっと深い眠りについているから分からないだろう。
コメント
3件
は!!!すき!!! 疲れてる若井さんってなんかえっっっそうじゃない(( 寝てる時にちゅーしちゃう大森さんかわいい!!!