急に物語が描きたくなったので書きます
長いです
姉は、毎朝私を起こしてくれる。
姉は、毎朝私のために朝食を作ってくれる。
姉は、毎朝学校に行く私を見送ってくれる。
姉は、いつも、私に愛してると言ってくれる。
私は、そんな姉が大好きだ。
学校はあまり楽しくない。頭も良くないし、友達もいない。誰も話しかけてくれなくて、先生にすら嫌われているのかもしれない。
でも、私には姉がいる。
姉ができてから、世界が変わって見えた気がする。姉がいれば、私はどこまでも飛んでいける気がする。
学校から帰ってくると、姉はいつもおかえりと言ってハグをしてくれる。
姉は、無事に帰ってきて良かったと泣きながらハグをしてくれる。姉がいつもしてくれるハグは暖かい。私は姉のしてくれるハグが大好きだ。
夜は、姉が私のために夕飯を作ってくれる。
姉は、料理を作るのが上手で、作ってくれる料理はすごく美味しい。私は、姉が作ってくれる料理が大好きだ。
寝る時は、姉が私を優しく包み込むように抱いて一緒に寝てくれる。私は、そんな優しい姉が世界一好きだ、大好きだ。
次の日の朝、私は姉より先に起きた。
いつも姉が私を起こしてくれるから、今日は私が姉を起こそうと思った。
でもなぜか、いつも隣にいるはずの姉は、いなくなっていた。不思議に思って寝室から一階に降りてリビングの方へ行くと、キッチンで姉が朝食を作ってくれていた。私は、いつも姉が起こしてくれるので、自分で起きるのは、久しぶりだなと思った。でも相変わらず姉の作ってくれる料理は美味しかった。
次の日、私は今度こそ姉より先に起きた。
隣を見ると、姉が気持ちよさそうにぐっすりと寝ていた。私は姉を起こした。でも、姉は起きなかった。何回も、何回も起こしたけれど、姉はどうやっても起きなかった。仕方がないので、姉が寝てる間に料理を作ってあげようと、一階に降りてキッチンへ向かった。姉はキッチンで料理をしていた。そのことに気づいた私は、急いで階段を駆け上がり、布団を確認した。そこに姉はいなかった。姉がいたと思っていたのは見間違いだったのか、と少しほっとした。
次の日の朝、私は姉より先に起きた。絶対に姉より先に起きた。隣を見ると、姉が布団にくるまっていた。こんな姉は珍しいと思い、布団を持ち上げた。そこに姉はいなかった。
ふと思い出した。私には元から姉なんていなかったんだということを。
そうして呆然としたまま突っ立っていると、インターホンが鳴った。誰だろうと思いながら、一階へ降りてドアを開けた。
そこには、警察官が立っていた。
そして全部思い出した。
私は1人の女性を監禁していた。スマホを持っていたことに気付かずに、そのまましばらく監禁していた。でも、いつの間にか警察に電話をかけていたらしい。警察官にたくさん質問された。
全て正直に答えた。
そしてまた思い出した。
これは全て、私の頭の中の物語だということ。
コメント
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ホラー上手すぎです🫢 最後めっちゃビックリしました!
おー、怖すぎ これは、他人を監禁して姉だと思ってたってこと?