テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
3,671
#さんちゃんく!
翠月 華座
810
ぶっちゃけ、頭の中でこの話もう完結してんのよ。
そして次の話も思い浮かんでるんよ。
_________
5話 赤熊しゆう
「黒熊えなざ先生の新作、『愛の讃歌』100万部突破_」
ニュースでもSNSでも話題になるぐらい、すぐに有名になった。
SNSでは、「美形すぎる作家」「華麗な顔と話を書く作家」などとあげられていた。大学を卒業して安定して作品を書き続けていた日々に突然、色が着いた。
「黒熊えなざ先生に依頼です。当グループのドリームふれいばーの赤熊しゆうのエッセイ本の作成を是非ともお願いしたいです。返事をお願いいたします。」
公式ドリふれの依頼DMが来たのだ。_まさか赤熊しゆうのエッセイ本の作成…俺の手は勝手に動いていてすぐに送信していた。
「こちらからもお願いしたいです。」
___
行ったこともないカフェにたどり着き、席をとっておく。
取材というものは流石に初めてで少し緊張していた。_赤熊しゆうに会えることでより緊張していた。
スマホを開いて待っていると、後ろから声をかけられる。
「黒熊えなざ先生ですか…?」
k「はい…、赤熊しゆう…さんですか?」
s「はい!赤熊しゆうです!」
嗚呼、目の前にいる。触れれる距離。
真っ直ぐ見続けると目が焼けそうなぐらい神々しい。
s「今回は、エッセイ本の制作依頼を承諾してくださり、ありがとうございます。」
k「いえいえ、こちらも嬉しかったので」
s「ありがとうございます、とりあえず何か選びましょうか」
k「そうですね、…俺はオペラのケーキと紅茶にします」
s「では俺も同じのにします。店員呼びますね」
店員を呼び、名刺の渡し合いが始まる。
s「へぇ、五十嵐飾子さん言うんですね。」
k「…」
彼の本名は國木愁翔。
k「名前から取られてらっしゃるんですね」
s「えなざっていう名前も取られてるんですよね。」
k「ええ、ローマ字に直して後ろから読めば。」
s「俺もそういう工夫したら良かったかな…」
k「赤熊しゆうも素敵な名前じゃないですか」
s「そうですよね、俺も気にってます。」
k「とりあえず、仕事内容に入りますか。」
そのまま彼と、エッセイ本の作成に入った。
彼の人生を知れる機会でもあったから。
幸せだった。
k「高校、行ってなかったんですか。」
s「そうですね、あー、少し過激な話になってしまうのであまり」
k「…どんな、歩みだったんですか?」
s「え、」
k「あっ、すみません。作家の悪い所が」
s「いえ、でも話すような内容じゃないので」
k「そうですか、では、とりあえず_」
踏み込みすぎてはいけない。
わかっていたはず、なのに推しを知りたくなるのはオタクの考えだろう。
s「そういえば、黒熊って俺のネームと似てますね」
仕事の話が終わり、彼と少し話してた時に切り出してきた。
k「嗚呼、昔少しドリふれ見てたので」
s「そうだったんですね。」
嘘だ、今もずっと観ている。
ライブも参加している、雑談配信も、グッズも全て把握済み。
俺はずっとオタクだ。
s「ふふっ、五十嵐さんと話すの楽しいです。」
k「俺もです。あの、急になってしまいますけど、飾子で大丈夫です、敬語も無しで、俺ら一応世界に出てる人達ですし」
s「いいんですか?それなら五十嵐さんも愁翔呼びと敬語無しでお願いします」
徐々に、距離を詰める。時に急でもいい。
それが一番近づけるから。
俺はいつでも計画的に進んでいた。
_________
はい。
やっとしゅうとさんに会いましたね。これから本格的に始まる。
さよパニ
コメント
5件
時差コメで本当に申し訳ないです🙇 しゅうとさんの苗字がまだ五十嵐じゃないということはこの後結婚する伏線ですか!? すぅーありがとうございます。。
あーいいねぇー!! 初っ端から呼び捨て敬語なしはもうカップル誕生を目前としてるよー!!!!!!! 尊すぎてタヒにそう🫠 続き待ってるわ(((上から??
みぅ🤍🥀です〜。 第5話、読みました。 ついに黒熊えなざ先生と赤熊しゆうが直接会うところ、すごくドキドキしました…!「推しを知りたい」っていう気持ちと「踏み込みすぎちゃいけない」っていう葛藤、すごくわかります。実際はオタク全開でライブもグッズも全部追ってるってところが、黒熊先生の人間らしさが出てて好きです。 敬語なしで呼び合う関係になったのも、距離が一気に縮まる感じがして鳥肌立ちました。これからどんなエッセイ本ができるのか、そして2人の関係がどうなっていくのか、すごく気になります…! さよパニ〜🌙