テラーノベル
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※nmmn(二次創作)作品です。
実在の人物・団体・関係者様とは一切関係ありません。 創作上の解釈・妄想を含みます。
※この作品には嘔吐描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。
つぼ浦が目を開けると、そこは知らない場所だった。
辺りは薄暗く、ここが何処なのかは分からない。だが、今寝っ転がっているソファの柔らかい感触が明らかに本署のソファではなかった。
重い体を起こして、辺りをキョロキョロと見回す。そうすると、小さなテーブルに誰かが座っているのがわかった。
「あ、起きた?」
声のする方向に視線を向けると、薄暗い中スマホを弄っている男の姿が目に入る。
画面のブルーライトに照らされた顔が少しだけ見えた。
青井らだおだった。
「アオセン!?な、なんでここに?? 頭、イテぇーーーー!!!」
驚いて大きな声を出す。
脳内に自分の声が響いて、更に頭がズキズキと痛んだ。青井を目の前にして、いきなりドクドクと脈打つ心臓がうるさい。
「なんでって、そもそも俺の家だし。ここ」
そう言うと青井は指先でトントンの机を叩く。立ち上がってつぼ浦に水を差し出す。
「あざす……。てか、なんでこんなことになってんだ…?」
(ホントになんも覚てねぇ………てか、アオセンの家……)
酒とは怖いもので、ここ数時間の記憶が全く思出せない。情けない話だ。
「お前さ、店出たあと気を失ったみたいに寝て、仕方なく俺が運んでやったの、」
「………」
状況が理解できず、思わずつぼ浦は眉を潜める。別に本署にでも転がしてくれれば良かったのに、なんて余計な考えが浮ぶ。
だが、そんなこと言えるわけが無い。
頭に、はてなマークを浮かべたつぼ浦は黙ったまま青井をじっと見つめた。
「な、何その顔!?」
つぼ浦の反応に不満げな青井が、 一呼吸置く暇もなく口を開いた。
「しょうがないじゃん!こんな酒臭いベロベロのお前を本署のソファに置いてけないし。お前の家もよく知らないしさ、 」
呆れたように肩をすくめた青井が気だるげに言う。
「で、なんか文句ありますかー?」
「……っ。ないな……」
つぼ浦の掠れた声が消えていく。
正論である。
いつものような反論も浮かばず、つぼ浦は視線を逸らした。酒でやられた頭では水掛け論を開始する気力もない。
ただ一つだけ、こんな自分を置いていかない青井が妙に引っかかった。
その瞬間───
胃がぐるぐると悲鳴あげて、喉の奥から酸っぱいものが込み上げてくるくるような感覚。
嫌な予感がする。
「お前ほんとに飲み過ぎだよ、どうしちゃったの……。とりあえず酒臭いから風呂入ってきな」
つぼ浦の異常事態に気づかない青井は、やれやれと肩をすくめた。
青井は「突き当たりのところに風呂場があるから、」とだけ告げ、また手元のスマホに視線を戻した。
その瞬間
「…………う゛っ」
ガタッと大きな音がする。
「…つぼ浦!?」
青井がつぼ浦の方を振り返る。
ドタドタとけたたましい足音を立て青井の前を横切る。キッチンの向かったつぼ浦は、シンクに身を乗り出していた。
キッチンの方からは、つぼ浦の聞いた事のない掠れた唸り声が聞こえた。
まさか───
「う、う、嘘だろ」
青井の予想は的中した。
いきなりの出来事で大焦りした青井は、咄嗟の判断で強引につぼ浦の手を引きトイレへと案内した。
──────────────────
「ねぇ、だから俺言ったよね?飲みすぎだって」
青井は時々水分を取らせながら、つぼ浦の背中をさすっている。
「覚えてねぇ…」
トイレの便器に手を付きながら、つぼ浦は口の端から涎を垂らしていた。
「ほら、頑張って。吐いたら楽になるから」
叱ることもせず、貶すこともせず青井は優しい声を向けた。
「ほら水飲んで」
「………アザっス。」
ゴクリと音を鳴らして、つぼ浦は水を飲み込む。
冷たいものが流し込まれ、また胃がぎゅるりと悲鳴をあげた。口の中が酸っぱくなってつぼ浦は、思わず嘔吐く。
「う゛ぇ……っ」
だがそれは直前で止まり、胃へ押し戻される。
さっきからずっとその繰り返しだ。
「で、出ねぇ……アオセン、無理だ。」
顔を真っ青にしたつぼ浦と目が合う。額には、汗をかいていて目には涙が溜まっていた。
その姿を見て、青井は背中をさすっていた手を止め、狭い個室に数秒の沈黙が流れる。
「あ、アオセン…?」
「………つぼ浦、ちょっとごめんね」
やがてするりと青井の手が伸び、それはつぼ浦の口元に添えられた。
「……っ、!」
驚いたのかつぼ浦の背中がびくりと跳ねる。
そして青井の指先はつぼ浦の口内へ入っていく。
舌の奥をぐっと押され、その気持ち悪さにつぼ浦の喉奥がぎゅっと締め付けられた。
「、、う゛ッ…、」
胃の奥から何かがせり上がってくる感覚に嗚咽を漏らした。
「ほら頑張って。力抜いて、」
「ん、、く゛っッ……。お゛ぇっ、」
べちゃと吐瀉物が水に跳ねる音が狭い空間に響いた。胃液の酸っぱい匂いが鼻腔に届く。
「いいよ、いいよ。そのまま」
止めていた手を再開し、青井は背中をさすり続ける。
「はぁ、は、っ、は、ぁ……」
吐ききったつぼ浦は、荒い息を繰り返している。ふっと体の力が抜け、トイレの壁にもたれこんだ。
「………」
しばらく2人は無言のままトイレに座り込む。静かな空間にトイレの換気扇の音がやけに響く。
その沈黙を終わらせるように、青井がつぼ浦の頭をぽんと叩いた。
「はい、お疲れ様。風呂沸かしてあるから入ってきな」
「ッス…。」
さっきからなり止むことを知らないつぼ浦の心臓が、さらに強く脈打つ。 その高鳴りを隠しながら、彼は重い体を動かし風呂場へと向かった。
ここまで読んで頂きありがとうございました🙏🏻
慣れない描写が多く大苦戦しているため、 暖かい目で見て頂けると助かります🥲
気に入らない部分があり次第加筆します。
ちなみに裏で少しずつ🟦🏺のセンシティブ小説が進んでいます。
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