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甲斐田晴side
アニキが出て行ってしまってから
1ヶ月が経ったけど相変わらず部屋は
そのままで片付けられないでいる。
思い出が詰まりすぎて捨てられないのもあるし
もしかしたらアニキが
帰ってきてくれるかもしれないと
まだどこかで期待している。
今日もアニキが残していった
ボディクリームを勝手に使って
アニキと同じ匂いに包まれて
寝れるようにしてから
アニキと一緒にクレーンゲームで取った
ぬいぐるみを抱きしめてベッドに入った。
寝ようとして目を瞑った時に
玄関からドアを開ける音がした。
合鍵を渡しているのは
アニキだけだからこれは絶対にアニキだ。
ガバッと起き上がって玄関へと走った。
晴「アニキ⋯!」
湊「よっ。」
アニキだ。帰ってきた。
嬉しすぎて思わず抱きついたら
しっかりと受け止めてくれて
抱きしめ返してくれた。
湊「晴。お前、俺のボディクリーム
ㅤ⠀ㅤㅤ⠀ 勝手に使っただろ。」
晴「アニキ居なくて寂しかったから。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎匂いしたら安心するし。」
湊「かわいいな。」
晴「アニキはカッコイイね。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎会見のスーツ似合ってたよ。」
そう言ったら抱きしめられてた
アニキの腕の力が弱まって
体も俺から離れていった。
湊「知ってたんだ。」
晴「偶然ね。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎友達がアニキとこのゲームよくやってて。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎俺もオススメされたから
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎やったことあるの。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎アニキ凄い人だったんだね。」
湊「そんなことないよ。俺が凄いんじゃない。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎俺の周りの人が凄い。」
自嘲気味に笑うアニキを
僕はもう一度抱きしめた。
晴「アニキが凄いから
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎周りに凄い人が集まってくるんだよ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎俺の家でも毎日夜遅くまで
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎仕事してたんでしょ?
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ほんとは仕事投げ出してきたことに
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎凄く責任を感じてたからなんだ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎俺は真面目って言ってたの
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ほんとだったんだね。」
湊「晴⋯」
偉い、偉いとアニキを抱きしめながら
頭を撫でてあげると
アニキの抱き締める力が強くなって、
肩が熱くなった。
湊「晴といるとプレッシャーから
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎解放されるんだ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎よく眠れるし、食事も味がする。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎こんなことは初めてだった。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎だから一緒にいたい。」
俺の肩に顔を埋めたまま、
アニキはそう言った。
そんなことを言われたら、
俺も泣きそうになったから
アニキの肩に同じように顔を埋めて答えた。
晴「アニキ居ないと寂しくて死んじゃうかも。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎だから帰ってきて。」
湊「俺のこと好きなの?」
晴「好きに決まってるでしょ。」
そう言ったらアニキから返事の代わりに
唇をくすぐるみたいな甘いキスをされた。