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2件
めめこじ推しなんですね🖤🧡 嫉妬の渦でキュンキュンしました😍
(前の話とは続いてません)
absk・少しのmmsk・nbkj有り
「れーーん!!」
メンバー全員での収録終わり。
半分くらいは帰ってしまったが俺はもう少し寛いでから帰ろうと楽屋で ソファに座りながらスマホをいじっていると、 元気いっぱいな声と共に俺に勢いよく飛びつく佐久間くん。
「うおっ、ちょっと危ないって佐久間くん」
「蓮が居たから飛びついちゃったぜ」
「いやお前めめじゃなくても急に飛びついてくんだろ。ビックリするからやめろまじで」
その様子を見ていた向かいのソファに座っているしょっぴーがすかさず不満の声を上げる。
「えー?じゃあ飛びつくねって言ってから飛びつく!!」
「そもそもその飛びつくのをやめろよ」
「良いじゃん減るもんでもないんだしー」と口を尖らせながらぎゅうぎゅうと俺に抱きつく佐久間くん。
面倒くさくなったのかしょっぴーは相手をするのをやめてスマホをいじる。
「それに蓮は嫌じゃないっしょ?」
「まあ先輩だから嫌とは言えないよね」
「え待って俺が同期か後輩だったら拒否られてたってこと!?うわー俺先輩でよかったあ…」
若干言葉の受け取り方が違う気もするけどまあいいや。
「佐久間くん阿部ちゃんとこ行かなくていいの?」
「阿部ちゃん勉強してるから邪魔しちゃ悪いしょ?だから蓮に構ってもらうー!」
んふふーとご機嫌そうな佐久間くんはぐりぐりと頭を押し付ける。
「…………」
「およよ?もしかしてこーじ嫉妬?」
そう佐久間くんが言うのでふと顔を上げしょっぴーの横に座っていた康二に目をやるとじっと俺達の方を見つめていた。
佐久間くんが声をかけるとはっと我に返ったような素振りをするので無意識だったのだろうか。
「え、あ、そんなんちゃうし!!」
少し声を荒らげながらぷいっとそっぽを向いた。
こんなに分かりやすい人他にいる?
康二は分かりやすい。喜怒哀楽がハッキリしていて見ていて面白い。
「絶対嫉妬じゃん!こーじってば可愛いんだからー!」
と佐久間くんはおちょくるように言い、今度は康二の所へ行き抱きつく。
あ、それは俺も嫉妬するかも。
「あー!!もうさっくん離れてや!」
と言いつつ抵抗しない康二。
なんやかんや言っても康二もスキンシップは好きな方だから嫌ではないんだろう。なんなら普段自分からしまくっているし。
そんな2人が暫くじゃれているのでそろそろ佐久間くんを引き剥がそうと立ち上がるが、その前にガシッと佐久間くんの腕を掴む人物が。
「ねえ佐久間。帰ったら勉強会しない?」
「えぁ、阿部ちゃん…」
佐久間くんが振り返るとそこにはにこにこと笑みを浮かべた阿部ちゃんが。
いや多分正確には笑っていない。なんなら見えないはずの黒いオーラが見えている。
青ざめてる佐久間くんを思いっきり康二から引き剥がすと
「康二とめめごめんね迷惑かけて。佐久間の事ちゃんと学ばせないと」
と荷物を持って佐久間くんを引っ張って帰って行った。
「蓮助けて!!!!れーーーーん!!!!」
と遠くで助けを求める声が聞こえるが、静かに佐久間くん頑張ってと心の中で合掌する。
まあおそらく学ばせるとは勉強の事じゃないんだろうなと思う。
「あいつ絶対康二の嫉妬よりも遥かに上回ってるって」
「明日湿布用意せなあかんな……ってか別に嫉妬やない!!!」
「いやいやめっちゃ見てたじゃん。めめと佐久間のこと」
うっ…と図星を突かれた顔をする。本当に分かりやすくて可愛い。
「俺の彼氏なんに…」
ぼそっと俯きながら呟いていたが、俺はバッチリ聞こえた。可愛い。可愛い。
てかさっきから思ってたけどしょっぴーとの距離近くない?
隙間ないじゃん。ああ、さっき佐久間くんに抱きつかれた時に右に寄ったから元から近かった距離がまた縮まったのかなるほど納得。離れろ。
「なあ康二もう離れろよ…めめの視線が痛い。グサグサ刺さる」
「ふん、めめなんも抵抗せんで大人しくさっくんに抱きつかれてんだもん!俺めっちゃ嫉妬したんに!」
嫉妬したこと認めてんじゃん。
てか俺も俺で嫉妬させようと適当な理由作って抵抗しなかったんだけどね。
「康二もう遅いし帰ろ」
早くしょっぴーから引き剥がしたい。
すると康二はしょっぴーの腕を組んで
「俺今日しょっぴーの家泊まる!!」
「え」
「は、ちょっと康二」
「…」
康二を引き寄せ唇にかぶりつくようにキスする
「んぅ!? ん、ぁう」
弱い力で袖を掴み抵抗しようとするが構わず深くキスをする
口を離すと力が抜けたのか康二は体重を俺に預ける。
「…おい俺の事空気だと思ってんだろお前ら」
「あ、ごめんしょっぴー」
嫉妬で周りが何も見えていなかったがしょっぴーが居ること忘れてた。
「はぁ、はぁ、……めめ俺の事なるとすぐ周り 見えなくなるんやからほんまに… 」
「彼氏の目の前で堂々と浮気しようとしたのはどこの誰かなー」
「はぁ!?浮気ちゃうし!メンバーやもん!!てか元はと言えばめめがさっくんに抵抗せんで抱きつかれるのが悪いんやろ!」
「だって嫉妬した康二可愛いんだもん…でもわざとしちゃったことだもんね。ごめんね康二」
分かりやすくしゅんとすると
「………今日いっぱい甘やかしてくれたらゆるす」
「ほんと…?ふふ、じゃあいっぱい甘やかして康二の好きなところいっぱい突いてあげるね。安心してよちゃんとケアはするから」
「は!?いや甘やかしてとは言うたけどそゆことちゃう!!」
「元は俺が悪いけど俺も嫉妬したんだからね。ちゃんと康二にも学ばせないと。誰のものか」
佐久間くんのように青ざめた顔で「いややあ!!」と必死に抵抗する康二。
「はいはい。帰るよ康二。またねしょっぴー」
「…おう…。明日仕事だってこと忘れんなよな」
「分かってるよ。ちゃんと仕事に支障は出ないようにする」
康二を引っ張って楽屋から出る。
「たすけてしょっぴいいいいい!!」
必死に叫ぶ康二の口を手で押さえ「また浮気する気?」と言うと口を閉じ静かになる。
帰ったら楽しみだなあ。
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無駄に長いんですよ毎回