テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
10歳の僕、はるの世界はいつも嵐の中にある。
人の視線が刺さるように痛い「視線恐怖症」
じっとしてられない「ADHD」の衝動
そして、学校や外の世界に馴染めなかった「適応障害」と「不安障害」。
僕は真っ白な病室の隅で、今日も震えていた。
はる「・・・・・あ、あ・・・・っ」
過去の嫌な記憶が、泥のように溢れてくる。
『どうして普通にできないの?』『静かにしてよ』
誰かの声が頭の中で響くたび、胸が詰まって、呼吸の仕方を忘れてしまう。
はる「はーっ、・・・・はー、・・・っ!」
すいせい「はる!大丈夫?」
すいせい「ゆっくり吐いて」
白衣の裾をなびかせて、すいせい先生が僕の前に跪いた。彼女は僕の顔を覗き込まず、あえて視線を逸らしながら、僕の手を優しく握ってくれる。
すいせい「視線が怖いなら私の服でも見てて」
すいせい「そう、ゆっくり吸うんじゃなくて吐くの」
マリン「はるくん、頑張ったね💕︎」
マリン先生が僕の背中をさすってくれる。
はる「先生、ごめんなさい、また変になっちゃった」
すいせい「変じゃないよ、はるの脳が一生懸命働いてくれてる証拠だよ」
フブキ「はるくん、今日は眠れない夜のために魔法のお茶を持ってきたよ」
フブキ先生が僕の頭を優しくなでる
過呼吸で苦しかった胸が、少し安心感で満たされて行く