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Azure×two time
ラウンドが始まって、スポーンの紋章を刻んだ。
でも今日は手が余計に震えている。
何故だろうと思いつつ、ジェネレーターをやりに行った。
「霧が多いなぁ……」
周りが霧のせいであまり見えない。
そこから、なにかの影が見えた。
「…ッ?!」
何故だろう、体が勝手に恐怖を感じた。
何かを思い出させるような、そんな恐怖が喉を締め付けている。
「何……?」
どこかで見た事あるような帽子。
どこかで見たことあるようなスポーンマーク。
あれは
「親友……?」
「なんで…?」
おかしい。
自分が。
この手で殺めてしまったのに。
生きてる喜びよりも、復讐される可能性に顔が青ざめる。
正直復讐されるのは仕方ない。
でも、
あれがアズールだと言う事に目が疑ってる。
現実じゃない。
こんなの。
「two time……」
嫌だ。
「お前…」
死にたくない。
「何ビビってんだよ」
「へっ…?殺さないの……?」
「…無駄な殺しは嫌いだ。」
「なにそれ……僕はアズールを殺したんだよ?」
「無駄でも無いし、殺されるべきなのに」
「あの事はもう忘れてくれ。」
「俺だって思い出したくない。」
恐怖が一気に緩んだ気がする。
見逃してくれたのだろうか?
いつか殺されるのだろうか?
「…アズール」
震える口を開けた。
「ご…めん。」
「一緒にいようって約束したのに。」
「それなのに君をこんな事にさせてしまった。」
「two time…」
「もう少しだけ……傍に居させて。」
しばらくして
ラウンドが終わった。
何でだろう。
心の霧が少し晴れた気がする。
また会えるかな?
前のように喋りたい…
きっと。