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ピピピピ……
うるさいアラームの音で目が覚める
重たい体を頑張って動かし、ベッドから立ち上がる
赤「…あ〜」
「1人なら喋れるのに…」
俺は場面緘黙症だ。
家族や親しい人となら話せるのに学校等で何故か話せなくなる
家族も親しい友人も居ないから誰とも話せないんだけどね。
学校ではいつも1人だ
高校に入学して最初は話しかけてくれる人も居たが、返事を返されないんじゃ誰も話しかけてくれなくなるのも当たり前だ。
入学から気がつけばかなり経っていて、あと1ヶ月と少しで高1も終わり。
2年生になっても何も変わらずに過ごすんだろうなあ
モブ「ねぇ見た?昨日の〜…」
「うわっ、」
廊下を歩いているといかにも陽キャって感じの女子とぶつかった
モブ「ごめんね〜前見てなくて」
赤「…ぁ、、」
ごめんなさい。大丈夫です。
こんな事すら言えなくて
ぺこりとお辞儀をして逃げてしまった
家に帰るとさっさとご飯を食べてお風呂に入ってベッドに潜り込む。
そして始まる自己嫌悪だ
なんでごめんなさいすら言えないんだろう
喉が閉まって苦しくて、何を言えばいいのかも分かんなくなって
赤「…しにたいなあ」
何も楽しいことがなく苦しむだけならいっそ…と思うが勇気が出ないからグダグダ生きている
毎日これの繰り返しだった。