ユウはttを見た。
「…ねぇきみ。jpの愛情だけじゃなく、文字通り命がけで助けてもらって。本当、俺が欲しかったものを全て持ってるね。」
「jpを殺しちゃったから、もう本当にあの頃には戻れなくなった。…残念だけどこれでいいよ、jpは俺のものになったし。だって俺が殺したんだ」
ユウの独り言のような煽りにもttは表情を変えなかった。
パチパチと音を立てる蛍光灯の点滅はより一層激しくなる。
「饒舌やな、もうええから喋んな」
「…そうやな、俺とjpと、同じ痛み受けとこか」
「!、それ、、」
ttはいつの間にかタガーナイフを手にしていた。
jpの血で染まるそれを、ユウの顔に当てる。
「ちょ、、待って、、!」
「なに?」
「ぇ、ぁ、やめ、」
「まずは俺の痛み、」
「覚悟しろよ」
ttは腕を振り下ろした。
「やめ、、、、ッッ!!!」
力なく横たわるユウを見たttは、タガーナイフを壁に思いきり投げつけた。
ttはユウを刺せなかった。
自分とjpと同じ痛みを与えて殺してやりたかったけど、できなかった。
「…くそやな……」
吐き捨てるようにつぶやき、唇を噛んだ。
yaもurもnoも、ttがユウを刺せないことはわかっていたから、黙ったままだった。
止血を続けるnoはjpを見る。
jpの体温は明らかに下がっているのに、冷や汗をかいている。
ショック症状が出始めていた。
「tt…」
息を荒らしたjpが小さく呼ぶ。
ttは唇を緩ませ振り返ると、微笑みかけた。
「jp、、、どした?」
「手……」
横に座ったttは、いつもに増して冷たい手を握った。
手が震えるのは、jpのせいだろうか、それとも自分のせいだろうか。
「…もうすぐ救急車来るからな、ほら、聞こえてきたで。もう大丈夫や」
ぼんやりとうつろになるjpにそれが聞こえているかはわからなかった。
握り返してくれた手も、力が入らなくなっているようだった。
jp自身もttも、二人を見守る三人も、何かを悟っていた。
力を振り絞りttの頬に触れようとしたのを、優しく導く。
「…tt…」
「ここにおるで、jp」
「…家に……帰ろうね……」
「うん、帰ろうな、一緒に」
「…」
「…愛してる…俺だけの…tt…」
「うん、お前だけの俺やんな?」
「…俺も愛してるで」
「…t…t…」
「…jp…」
「…」
「…jぁp…」
「…戻ってこい…」
コメント
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もうダメ読めない😭涙腺がバグ く、くるしい、、、
⚡️さんは56せないって信じてました😇💖でも🦖さんが助かって欲しいと思う反面🦖さんが目を覚まさなくて⚡️さんがしくしくしてる所も見たい自分がいます🙄