⚠ATTENTION⚠
血、グロテスク表現
あづ、フサ、太陽闇堕ち?
フサ視点
それでも良い方はどうぞ!
目覚めに全く適していない音が俺の耳に嫌でも届く。ぶしゃ、血が吹き出す音、ぐちゃぐちゃ、肉が踏み潰される音、ごんっ、金属が叩き付けられる音、ぎぎ、弓の糸が引かれる音、ばしゅっ、矢が放たれる音。まるでグロテスクな音のパレードの様だ。上半身を起こしてみると見覚え之ある身体の奴が二人視界に入る。
武器から想定してみて、身体よりも大きく黄金と紅で染められている大斧。だが、今は何かを殺したせいか血飛沫が其の斧に舞っている。其の武器を軽々と持ち振り回して叩き付けている沼は太陽だろう。其の太陽の少し離れた隣に居る奴、朱色の弓を持ち弓に血飛沫が付いても一度たりとも気にせず容赦無く矢を解き放っている沼はあづキンだろう。だが、二人とも気味の悪い笑みを浮かべ終わりの無い笑いを零す。
「はッ…ははッ、ははははははは!!!!!」
「ぁは、はッ、ははッ!はははは!!!」
二人が打ち、叩き、潰しているのは血が吹き出し流れている事から肉体だろうか、だが原型が分からない程ぐちゃぐちゃに潰されている。
否、そもそも此処は何処なのか、何時の間にこんな所に居たのか。其処はまるで誰にも見つけられない洞窟の様で、岩がそこら中に転げ落ちている、丁度隣にぽつんと置いてあった岩に手を触れてみたがが、全て透けている様な感覚で、触れても”概念”を通り越したかの様に岩に触れられない。上手く言うにしても難しい、触れようとしても岩自体が透けているのだ。
あづキンと太陽の方面に目を向けると、何処からか”死”と顔と思われる場所に大きく刻まれた同じ身体、くたばっている沼が瞬く間に、何時の間にか其処に現れ、同族とか細かい事を全くもって気にせず現れ次第次々にへと二人は殺して行く。
笑いを零し、加減を知らずに自身の武器で同族をぶち殺し、顔に張り付いた血を舐め、身体や武器に血が付いても止まる事は無く。
殺し、殺し、殺し、?
待て、何故俺は殺されなかった?彼奴らは理性そのものを自身の頭の辞書から消し去っており俺が寝ている間、殺されても可笑しくなかった筈だ。
そっか、俺は”救済”を与える側だった!なってしまったんだ!!それなら殺されなかった理由が良く分かる。あづキンも、太陽も、”救済”を与える側なのか。だからあんなに殺しても罪悪感を感じず、殺し続けているのか、それなら今迄悩んでいた結論に辿り着く。
気分が高まり、心の中の暴れたい気持ちが暴れ、興奮で息の間隔が短くなり、切羽詰まった様に呼吸をし、腹が煮えたぎる様な熱さに襲われる。ああ、何でこんなにも気付くのが遅かったのだろう!!自分の惨めさに笑いを零す。
刀の鞘を片手で乱雑に握り乍揺らめく様に立ち、柄をもう片方の手で素早く抜き取る。鞘を其処ら辺に放り投げ、共に救済を与える者達へと近付く。救済を与える者二名は俺…私に振り向く事は無く殺し続けている。
「はへッ…、ははぁ!!あははははは!!!」
私の笑い声が其の場に響く。ざしゅっ、ざくっ、刀で刺す、切る音。何処かで見た事が有りそうな橙色のカードを持ってくたばっている沼や背が小さく私と同じ様な服を着ている沼が居たが、そんなのもうどうでも良い!!殺すのが楽しい!目の前を殺せ!!救済を与えろ!!!死を!!!!快楽を!!!!!
「「「絶望を快楽に、死に救済を_!!!」
コメント
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好き過ぎてニヤニヤと過呼吸止まんない
死の踊りで現実から救済するよ!(?)