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ちょっと(?)社畜要素あります。
BL要素も入るので、苦手な人はブラウザバック!
注意喚起は始めの話を見てください。
🍵くんside
カタカタ…
夜中、俺は喉が渇いてキッチンでお茶を飲んでいた。そうすると、カタカタとキーボードを叩く音が微かに聞こえた。本当に、微かだ。もうそれで、俺には…いや、俺らメンバーには絶対にだれだかが分かる。
いつもいつも無理をする俺らのリーダーだ。
「またかぁ…」
俺はコップを置いて、蘭蘭の部屋に行く。
ガチャ
そこには、予想と違わずパソコンに向かっている蘭蘭の姿があった。
「蘭蘭。」
俺は後ろからそっと声をかける。
「!?須知!?」
蘭蘭は驚いて、急いでパソコンを閉じた。
「…蘭蘭?今は何時?」
俺は、蘭蘭に聞く。
「ぁ…一、時です…」
「で?寝たの?」
「いえ…」
「今すぐ寝よっか?」
「ぇ…でも、まだ仕事が…」
「ん?」
「ハイ、ネマス」
「…じゃあ、今日は俺もここで寝ようかな…」
「ぇっ…」
蘭蘭は明らかに焦り始めた。
「俺が居なくなったら続きやろうと思ってたで
しょ?」
「ぅ…」
蘭蘭は嘘を吐くのが結構下手だから、すぐに分かる。
「よし、寝よっか。」
「はい…」
蘭蘭は疲れていたのか、ベッドに入るとすぐに寝てしまった。
「…じゃあ、パソコンを…」
俺は蘭蘭のパソコンを立ち上げる。時間はさほど置いていないから、パスワードは必要ない。
さっき見たものを、嘘だと願いながらパソコンを開く…でも、現実は非情だ。
そこには…俺へのアンチがあった。色々なアカウントで呟かれているアンチ。
『〇ね』『🎼に要らない』
中でも一番俺の目を引いたのは
俺は、何も言えなかった。蘭蘭が寝ているのもある。
でも…たとえ、蘭蘭がいなかったとしても、声は出なかっただろう。何故?どこかで、思っていたのかもしれない。俺があの時、活動休止しなかったらって。
「蘭蘭…」
俺は、そっと蘭蘭の頭をなでた。だって、蘭蘭はこのアンチを、俺に隠れて消してくれてたから。
「ありがとね。」
その後、俺はパソコンと閉じ、蘭蘭の隣で眠った。…蘭蘭を抱き枕にして。