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今、僕は兵士に抱っこされ城に連れられていた。どうしてかは僕もわからないが、僕が国だとわかって探していたらしい。僕が国だと知っているのはおばあさんだけだから、おばあさんが伝えたのかな?説明する手間が省けたからいいけど。
この体が子供のせいか、船旅に疲れたのかわからないが眠くなってきた。このあと偉い人と会うらしいから起きないといけないけど…眠い…
ふかふかなベッドで目が覚める。あれ?ここはどこだ。周りを見ると高そうな物がたくさんあるきれいな部屋だとわかる。起き上がってテーブルの方へ向かうと地図と紙がおいてある。紙の内容を要約すると「あなたは今日からここで暮らします、欲しいものがあったら言ってね」みたいなかんじかな。
今からなにをしよっかな、今日も港に行って他の国に行ってみようか。机にあった地図を見ながら港に向かうことにする。
やっと着いた。地図を見ると遠くなさそうだが子供の体にはきつい。どこに行こうかフラフラ歩いてると船員が挨拶をしてくる。いつの間にか僕が国だと広まっていたようだ。
「_____を____ウェーに_________」
「__い、わかり_____」
ノルウェーと聞こえた気がする。聞こえた方に歩いて行くと、船員に話しかけられた。
「祖国様、どうされたのですか」
「この船はどこに行くのか気になったのです」
「この船はノルウェー行きです、乗りますか?」
「もちろんです」
船員にサポートされ船に乗る。そのままついていくと、寝室のような部屋に通される。
「祖国様はここにいてください」
「わかりました」
船員が礼をして出ていく。それを見送ってから、することは一つ、部屋の探検だ。探検をしようと一歩踏み出すと、大きく揺れた。その拍子に本棚から本が落ちてきた。こんなに揺れるなら探検できないし、大人しく本でも読んで待っておくか。
目が覚めると外が騒がしい。どうやら本を読んでる途中で寝てしまったらしい。こっそり扉を開けて部屋の外を見ると、ノルウェーについたのかな。部屋からでて近くにいる船員に聞いてみる。
「そこの君、少し良いですか?」
「祖国様!?もちろんです」
「この船はノルウェーについたのですか?」
「まだついてません。アイスランドによってからノルウェーに行きます」
「そうなんですね、この船はいつ出発しますか?」
「そうですね…大体3時間後ですね」
「ありがとうございます、僕は少し散歩をしてくるので言っておいてください」
3時間もあればアイラに会うくらいはできるな。
「はい!」
「アイラ、久しぶりですね」
「…レイ?」
アイラが驚いた顔でこっちを見る。
「約束した通り、ちゃんと来ましたよ」
「待ちくたびれたよ」
「待ってくれたのですね」
「…約束したから。それで、なにしに来たの」
「ノルウェーに行くので、一緒にいかないかと誘いに来ました」
「ノルウェーに…?」
「そうです、どうしますか?」
「…準備するから待ってて」
やっぱり行くみたいだ。最近兄にあってなかったのもあるだろう。そう考えているとドアが勢いよく開いた。息が上がっていて急いだことがわかる。
「準備したけど、どこに行くの」
「港です、着いて来てください」
港についた。自分が乗っていた船を指差しアイラに言う。
「この船です」
「…立派だね」
「そうでしょう、さあ乗ってください」
アイラを船に乗せて部屋に案内する。アイラについて聞いてきた人には国だと返すとすぐに引いてくれた。
「ここです、入ってください」
「…思ったより広いね」
「僕も初めて入ったとき驚きました。もうすぐで出発するので、おとなしくしてくださいね」
「…子供扱いしないで」
「ふふっ、わかりましたよ」
アイラは頰をぷくっと膨らませていった。どうやら捨ててしまったらしい。
「ノルウェーに着くまで長いので、本でも読んで待ってましょう」
「…そうだね。まぁ、着く前に全部読み終わりそうだけど」
「…本は此処にあるものだけじゃないですからね。他の場所にも何冊かあります」
「期待しないでおくね」
「なんでですか?」
「君のセンスは悪そうだからね」
「すごいひどいこと言いますね…」
ノルウェーに着くまでは退屈にならなそうだ。